新城幸也、ツール出場に向けたアピール続く「感触が戻ってきたと思う」

Posted on: 2015.06.19

ツール・ド・フランス出場に向け、チーム内でのアピールが続く新城幸也は、コンタドール・キンタナ等ツールへの調整組が参加するステージレース「ルート・ドゥ・スッド」に出場。スプリントのため集団を牽引するなど仕事をし、第1ステージを無事に完走している。


笑顔でスタートしていく新城(Photo Miwa IIJIMA)

6月18日、フランスの南西部のオート=ピレネー県を舞台としたステージレース「ルート・ドゥ・スッド」が開幕。第1ステージはこの地域独特の丘陵地帯を204kmのステージ。

序盤に4名の選手で先頭グルーブが構成され、逃げが容認されるが、集団はコースの地形を考慮し、大きなタイム差が付かないよう、コンタドールを擁するティンコフ・サクソ、そして、エーススプリンター、ブライアン・コカーを擁するチームヨーロッパカーが集団の主導権を握りレースが進む。レース中盤80km〜120km付近までは新城が積極的に集団の先頭で牽引する姿も見られた。


集団前方ではティンコフ・サクソ、ヨーロッパカー、モビスタらがコントロールする(Photo Miwa IIJIMA)

レース後半、逃げの選手とのタイム差が2分ほどに迫ったタイミングで再びチームヨーロッパカーが集団を牽引。逃げていた4名が集団に吸収されそうになると、4名のうち1名が飛び出し、そこへ集団から新たに3選手が合流した。

再び4名がリードする展開となり、そこにはティンコフ・サクソの選手も含まれていたため、チームヨーロッパカー中心となり追いかける。

残り2kmで集団は一つになり、そこからロングスパートなどがかかるが、コースマップでは表記されていなかった長い上りゴールで集団は崩壊。上りゴールを制したのは今季春先から好調のTRONET Steven(Auber93)。ブライアン・コカーは16位でレースを終えた。


遅れてゴールする新城(Photo Miwa IIJIMA)

仕事を終えた新城はトップから8分1秒遅れの105位でゴール。「ブライアン(コカー)のためにチームみんなでレースを作ったけど、最後は残念だった。久々に先頭を牽いて、感触が戻ってきたと思う。

まだ復帰してからレース数も少ないので、パワーが全開に戻ってきているわけでは無いが、これでやっとエンジンがかかってきたという感じ。1ステージごとに調子も上がっていくだろう」と語った。

第2ステージは141kmと距離が短く、細かなアップダウンに加えカテゴリー3級の上りが2つと言うコースレイアウトになっている。


第2ステージコースプロフィール

ルート・ドゥ・スッドオフィシャルホームページ

(記事:TeamEuropcar  Miwa IIJIMA)

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