新城、マナーの悪い観客にストレスフル。ツール第2ステージはイタリアチャンピオン、ニーバリが逃げ切り勝利

Posted on: 2014.07.07

7月6日、イギリスを舞台にツール・ドフランス第2ステージが行われ、アップダウンの続く丘陵ステージで多くの選手が集団から遅れる中、残り2キロで飛び出したヴィンチェンツォ・ニーバリ(イタリア/アスタナ)がステージを制した。新城はエース、ピエール・ローランのために献身的なアシストをするも、チームに勝利をもたらすことは出来なかった。


イギリス研修中に新城の応援に訪れた、にいちゃんこと福島晋一氏(Photo Miwa IIJIMA)

2級から4級まで9つの山岳ポイントがコースの大半を占める200kmの第2ステージ。とにかく不測の事態(落車など)に備え、新城幸也(チームヨーロッパカー)は逃げやアタックなどを封じ、チームのエース、ピエール・ローランのアシストとして、共に走ることをレース前チームから命じられた。


第2ステージコースプロフィール

レースはチームヨーロッパカーのペーリーグ・ケムヌールを含む7人の選手が逃げ集団を形成するが、テクニカルなアップダウンが連続するコースで苦戦を強いられ、早い段階で集団に吸収される。

そこから、さらにアップダウンを繰り返し、集団は分裂。その隙を付いて新城がアシストし続けたピエールが単独での逃げを試みるが、残り13kmほどで吸収。結果、ピエールは、ゴールで10名以上の選手に先行を許し、16秒のタイムを失い28位となった。新城は7分5秒遅れの75位でステージを終えた。

レース後、新城は「盛り上がりはすごいけど、残念なことに観客のマナーが悪すぎて、危険だった。一日中、観客の動きに気を使っていなければいけない状態が続き、精神的にも本当に疲れた。ピエールのアタックは素晴らしかった。でも、自分がもっと最後までピエールの近くにいて、助けてられれば、最後タイム差が開かずゴール出来ていたかもしれない…。明日、明後日(第3、第4ステージ)はブライアンのスプリントを狙って頑張る」と語り、まだ第2ステージですが、ストレスフルな状況でかなり疲労している様子だった。


疲れた表情でゴールする新城(Photo Miwa IIJIMA)
 
【第2ステージ結果】
1位 ヴィンチェンツォ・ニーバリ(イタリア/アスタナ)
2位 フレフ・ファンアフェルマート(ベルギー/BMCレーシング) +02”
3位 ミカル・クヴィアトコウスキー(ポーランド/オメガファーマ・クイックステップ)
4位 ピーター・サガン(スロバキア/キャノンデール)
5位 トニー・ギャロパン(フランス/ロット・ベリソル)
75位 新城幸也(日本/ヨーロッパカー)    +7’05”

【個人総合成績】
1位 ヴィンチェンツォ・ニーバリ(イタリア/アスタナ)
2位 ピーター・サガン(スロバキア/キャノンデール) +02”
3位 フレフ・ファンアフェルマート(ベルギー/BMCレーシング)
4位 ミハエル・アルバジーニ(スイス/オリカ・グリーンエッジ)
5位 クリス・フルーム(イギリス/チームスカイ)

(記事:TeamEuropcar PR Manager Miwa IIJIMA)

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