最大勾配22%!激坂富士山決戦を増田成幸が制し、Jプロツアー2年ぶりの勝利

Posted on: 2014.06.17

6月15日、激坂の名所、静岡県小山町のふじあざみラインで、Jプロツアー第8戦が行われ、レース中盤で宇都宮ブリッツェンの増田成幸が飛び出し、そのまま独走勝利。2位にチームメートの堀孝明が入り、宇都宮ブリッツェンがワンツーフィニッシュを果たした。


2年ぶりの勝利を飾った増田成幸(宇都宮ブリッツェン)

前週の第7戦栂池に続き、ヒルクライム連戦となったJプロツアー。第8戦は、距離11.4km、標高差1.200m。日本を代表する「激坂」、ふじあざみラインを舞台に行われた。平均勾配は10%を超え、特に中盤過ぎからは平均18%、さらには最大22%の区間が続く。Jプロツアーの記録は昨年、ホセ・ビセンテ(チーム右京)が出した40分52秒が最高。日本人最速タイムは森本誠の42分11秒となっている。

スタート後は、フラビオ・バルセッキと狩野智也が中心にチーム右京勢が先頭でペースを作っていく。しかし、その後、先頭は増田成幸と堀孝明の宇都宮ブリッツェンコンビがペースを作ると、岩井航太(那須ブラーゼン)、櫻井一輝(なるしまフレンドレーシングチーム)がついていき、先頭グループは4人に絞られていく。


序盤は狩野智也(チーム右京)がペースを作る

中盤過ぎてアタック開始の増田成幸

堀が増田のために先頭を引きつづけると、中盤過ぎの急坂で増田が抜け出しそのまま独走。結果、増田は2位に1分20秒の大差を付けて優勝した。2位には堀が入りブリッツェンのワンツーフィニッシュ。さらに那須ブラーゼン、22歳の岩井が3位に入り、栃木県勢で表彰台を独占した。優勝した増田は2012年Jプロツアー石川ロード以来、2年ぶりの優勝を果たした。


2位に大差をつけ優勝した増田

【2014Jプロツアー第7戦 結果】
1位 増田成幸(宇都宮ブリッツェン)42分49秒
2位 堀孝明(宇都宮ブリッツェン)+1分20秒
3位 岩井航太(那須ブラーゼン)+1分27秒
4位 ガルシア・リカルド(チーム右京)+1分59秒
5位 狩野智也(チーム右京)+1分59秒
6位 櫻井一輝(なるしまフレンドレーシングチーム)+2分10秒


表彰台

Jプロツアーリーダー ガルシア・リカルド(チーム右京)
U23リーダー 堀孝明(宇都宮ブリッツェン)

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【文・写真提供:JBCF 一般社団法人 全日本実業団自転車競技連盟】

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