Jプロツアー第3・4戦南紀白浜は宇都宮ブリッツェンが2連勝
4月19、20日に旧南紀白浜空港でチームタイムトライアルとクリテリウムの2戦が行われ、宇都宮ブリッツェンが両レースとも制し、2連勝を飾った。
2連勝を飾った宇都宮ブリッツェン
Jプロツアー第3戦は、旧南紀白浜空港で行われるシリーズ唯一のチームタイムトライアル。1周1.5kmのコースを、最大6名のメンバーで10周回。3番手でゴールした選手のタイムで順位を競う。
旧南紀白浜空港の滑走路を使ってレースは行われた
レースは、現在までのチームランキングの下位から上位へという形で進行。トップタイムが着々と更新される中、上位3チームが出走する最終第6ヒートを迎えた時点でトップタイムは那須ブラーゼンの22分14秒44。そのタイムを上回るための戦いが始まる。
チーム創設以来、初の表彰台となった那須ブラーゼン
優勝は、万全の体制でレースに臨み、着実にタイムを刻んだ宇都宮ブリッツェンが3戦目にして今季初優勝を飾った。
うれしい今季初優勝を飾った宇都宮ブリッツェン
【2014Jプロツアー第3戦 結果】
1位 宇都宮ブリッツェン 22分10秒03
2位 那須ブラーゼン +4秒
3位 シマノレーシング +19秒
4位 CROPS × championsystem +22秒
5位 イナーメ信濃山形 +28秒
6位 マトリックスパワータグ +29秒
表彰台
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翌日に行われたJプロツアー第4戦はクリテリウム。前日のタイムトライアルで使用した旧滑走路を往復するコース。
予選2組を勝ち上がった計65名で行われる決勝レースには、宇都宮ブリッツェンが唯一、参加8名全員が決勝へ上がる。一方で、宇都宮クリテリウムを制したマトリックスパワータグは2名のみが決勝へ。
65名が決勝のスタートラインに立った
序盤からアタックが続くものの、10秒以上のタイム差がつく逃げはできない。佐野淳哉(那須ブラーゼン)、山本元喜(斑鳩アスティーフォ)、ホセ・アギヤベガ(CROPS×championsystem)、そして宇都宮ブリッツェンやシマノレーシングがアタックを繰り出す。特に佐野のアタックは強力だったが、決定的な逃げにはつながらなかった。
最も多くアタックを仕掛けた佐野淳哉(那須ブラーゼン)
結局そのまま大集団でのゴール勝負へ。最終コーナーを鋭く回った大久保陣(宇都宮ブリッツェン)が先頭のままゴールへ。吉田隼人(シマノレーシング)が追い込むものの僅かに届かなかった。
トップスプリンターの仲間入りを果たした大久保陣(宇都宮ブリッツェン)
宇都宮ブリッツェンは逃げを作る展開から集団ゴールへと作戦を臨機応変に対応。エースを鈴木真理から大久保へシフトした作戦が成功。前日のチームタイムトライアルに続きレースを制した。
【2014Jプロツアー第4戦 結果】
1位 大久保陣(宇都宮ブリッツェン) 52分31秒
2位 吉田隼人(シマノレーシング)
3位 セバスチャン・モラ(マトリックスパワータグ)+01秒
4位 ガルシア・リカルド(チーム右京)
5位 住吉宏太(チーム右京)
6位 岩島啓太(なるしまフレンド レーシングチーム)
表彰台
Jプロツアーリーダー セバスチャン・モラ(マトリックスパワータグ)
U23リーダー 雨澤毅明(那須ブラーゼン)
各リーダーの2人
【文・写真提供:JBCF 一般社団法人 全日本実業団自転車競技連盟】