宇都宮でJプロツアー初開催!マトリックスのセバスチャン・モラが開幕戦を制す

Posted on: 2014.03.24

3月23日、国内最高峰のロードレースシリーズ、Jプロツアーが開幕。初開催となった栃木県宇都宮で、1周2.7kmのクリテリウムが行われ、セバスチャン・モラ(マトリックスパワータグ)が混戦を制し、マトリックスが開幕戦を白星で飾った。


開幕戦を制したセバスチャン・モラ(マトリックスパワータグ)

2014年度のJプロツアー開幕戦の舞台となったのは宇都宮市清原工業団地。今年新たにJプロツアーの開催地として名乗りをあげた宇都宮市では、ジャパンカップ本戦と同クリテリウムに続く3戦目の公道レースだ。

また、宇都宮市と共催するサイクルスポーツマネージメント株式会社は、宇都宮ブリッツェンの運営会社で、地域のクラブチームとしては初めてJプロツアーのレース開催に携わることとなった。これは「全国各地のチームがレースを主催していく」というJBCFが提唱する構想を実現した最初のケースだ。


初開催となった宇都宮市清原工業団地でのクリテリウム

会場には多くの観客が集まった

メイン会場では各種イベント、エンターテインメントや飲食の出店があり、およそ7100人の観客が会場を盛り上げた。レースは清原工業団地内の公道、1周2.7kmの平坦なコースを25周する67.5kmで行われた。スプリントポイントでは一位通過選手に5万円の賞金が用意され、優勝者へは30万円が与えられた。

トップカテゴリー、Pクラスタは13時に佐藤栄一宇都宮市長の号砲でスタート。1周目で出来た5人の逃げには、現・全日本TTチャンピオンの大場政登志(CROPS×championsystem)と阿部嵩之(宇都宮ブリッツェン)らが含み、強力なグループとなったが、逃げグループに送り込めなかったマトリックスパワータグがこれを追走し、30分経過時点で早くも吸収。振り出しに戻った。


レース序盤、阿部嵩之を含むスピードマンで構成された逃げグループ

逃げグループは30分経過時点で吸収され、レースは振り出しに戻る

その後は散発的なアタックが常時かかるものの、決定的な逃げは決まらず終盤戦へ。ラスト2周でアタックした佐野淳哉(那須ブラーゼン)が吸収されて、いよいよ各チームが隊列を組んでゴールスプリントへ。しかし、最終周回に入ると落車の影響で各チームの隊列が乱れる。その中でマトリックスパワータグとイナーメ信濃山形の隊列がまとまってゴールへ。


ラスト2周での佐野淳哉がアタックするも決まらず、ゴールスプリントへ

その後、セバスチャン・モラ(マトリックスパワータグ)と皿屋豊(イナーメ信濃山形)が抜け出し、2人の一騎打ちとなった。僅差の戦いは写真判定の結果、モラの先着が決定。見事開幕戦を制した。5周に1回のポイント賞は、窪木一茂(チーム右京)が2回、小室雅成(ロヂャースレーシングチーム)とセバスチャン・モラが1回ずつ獲得した。

【2014Jプロツアー第1戦 結果】
1位 セバスチャン・モラ(マトリックスパワータグ)1時間26分16秒
2位 皿屋豊(イナーメ信濃山形)
3位 窪木一茂(TeamUKYO)
4位 鈴木真理(宇都宮ブリッツェン)
5位 中村龍太郎(イナーメ信濃山形)
6位 大久保陣(宇都宮ブリッツェン)

【文・情報提供:JBCF 一般社団法人 全日本実業団自転車競技連盟】

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