Jプロツアー第10戦“みやだクリテリウム” 入部正太朗が実業団初勝利を飾る!
約一ヶ月ぶりのJプロツアー。学生時代からトラックレースやクリテリウムを得意とする入部正太朗(シマノレーシング)が中盤から逃げた3人でのスプリントを制し、実業団レース初優勝を飾った。
朝から好天の長野県宮田村は標高600mほどで、日差しは強いが日陰はすごしやすい田園地帯。その宮田村の中心部に近い公道を使って行われるのがこのみやだクリテリウム。会場には地元産品などのコーナーも設けられ選手たちを歓迎していた。
P1クラスタは予選を勝ち抜いた50名、10周32kmで行われた。序盤から阿部嵩之(チームUKYO)と澤田賢匠(キャノンデールチャンピオンシステム)を中心にアタックが繰り返され、阿部、飯野智之(宇都宮ブリッツェン)、鈴木譲(シマノレーシング)、安原大貴(マトリックスパワータグ)の4人が逃げる。
阿部嵩之(チームUKYO)が積極的にレースを動かす
4人がメイン集団に吸収後、嶌田義明(チームUKYO)がアタックするがこれも吸収。このタイミングで阿部がカウンターアタック、さらに飯野そして入部が続いて3人の逃げが形成。スピードのある3人は逃げ続け、いっぽうでメイン集団はなかなか差を詰めることができない。
3人の逃げをメイングループはなかなか捕まえられない
勝負は先頭の3人に持ち込まれ、先に仕掛けた飯野の背後から抜け出した入部が実業団レース初優勝。入部は高校時代からトラックレースの中距離種目を得意としてきたスピードマン。チームはヨーロッパ遠征から帰国後の初レースで好結果を挙げて後半戦に臨む。
入部正太朗がスプリントを制した
Fクラスタ(女子)は29名がエントリー。序盤から豊岡英子(パナソニックレディース)と西加南子(LUMINARIA)を中心にスピードを上げ、坂口聖香(パナソニックレディース)を加えた3人で先頭集団を形成。ゴールスプリントを豊岡が制し、Jフェミニンリーダーをキープ。
Yクラスタ(ユース)は8月に実業団連盟のプログラムでフランスへ遠征していた岡篤志(キャノンデールチャンピオンシステム)が参戦。そして全日本個人TT2位の樋口峻明(横浜高校)やインターハイロード3位の石上優大(同)も参戦。レースは岡と雨澤毅明(那須ブラーゼン)の動きで小野寺玲(ブラウ・ブリッツェン)を加えた3人の逃げに。ハイレベルの戦いはゴールスプリントとなり、これを岡が制した。
【Jプロツアー】
結果 P1 32.0km
1位 入部正太朗(シマノレーシング)48分46秒
2位 飯野智之(宇都宮ブリッツェン)+01秒
3位 阿部嵩之(チームUKYO)+03秒
4位 鈴木真理(宇都宮ブリッツェン)+23秒
5位 ホセ・ビセンテ(チームUKYO)
6位 中村誠(宇都宮ブリッツェン)+24秒
【Jフェミニンツアー】
結果 F 19.2km
1位 豊岡英子(パナソニックレディース)35分38秒
2位 坂口聖香(パナソニックレディース)
3位 西加南子(LUMINARIA)
【Jユースツアー】
結果 Y 19.2km
1位 岡篤志(キャノンデールチャンピオンシステム)29分56秒
2位 小野寺玲(ブラウ・ブリッツェン)+02秒
3位 雨澤毅明(那須ブラーゼン)+03秒
写真・文:JBCF 一般社団法人 全日本実業団自転車競技連盟