Jプロツアー第11戦“東日本ロードクラシック” サバイバルレースをブリヂストンアンカーが制しワンツーフィニッシュ
台風による降雨予報から一転、気温30度以上の残暑に見舞われた伊豆CSCで行われた東日本ロードクラシック。中盤以降のレース展開を完全に掌握したブリヂストン・アンカーがワンツーフィニッシュ。ダミアン・モニエ(ブリヂストンアンカー)が第6戦栂池高原ヒルクライムに続くシリーズ2勝目を飾った。
チームで攻め続けたブリヂストンアンカー 最後はダミアン・モニエが勝利を飾った
P1クラスは19チーム109名が出走。24周120kmで争われた。序盤、大久保陣(チームUKYO)のアタックをきっかけに清水都貴、初山翔、伊丹健治(ブリヂストンアンカー)、大久保、狩野智也、阿部嵩之(チームUKYO)、普久原奨、中村誠(宇都宮ブリッツェン)、岡篤志、森本誠(キャノンデールチャンピオンシステ)池部壮太(マトリックスパワータグ)、雨澤毅明(那須ブラーゼン)の12名の強力な先頭集団が形成される。
序盤に形成された強力な先頭集団、この後2名が脱落し12名で逃げ続ける
逃げに選手を送り込めなかったシマノレーシングがメイン集団を牽引する
メイン集団からは逃げに選手を送り込めなかったシマノレーシングの入部正太朗や、湘南ベルマーレの頓所哲郎らが飛び出し追走集団を形成するも、先頭集団に追いつけずメイン集団に吸収されてしまう。そして、土井雪広(チームUKYO)やダミアン・モニエ、飯野智行(宇都宮ブリッツェン)、西村大輝(シマノレーシング)の4名が新たな追走集団を形成し先頭集団を追った。
メイン集団を飛び出した土井らは先頭集団に合流するものの、10名中4名がアンカーの選手という圧倒的有利な状況となった。アンカーはここからセオリー通りの攻撃を開始し、まずはモニエが飛び出す。数周後、モニエが吸収されたと同時に初山がアタックし終盤まで逃げ続ける。
ダミアン・モニエ(ブリヂストンアンカー)の強烈なアタック
モニエを追う6人の追走集団
普久原が先頭を牽く追走集団は初山を吸収すると、再びモニエがアタック。瞬く間にタイム差が広がり、モニエはそのまま独走でゴールに飛び込み優勝。2位には終盤に飛び出した清水が入り、アンカーがワンツーフィニッシュを達成した。次いで19歳の西村が集団から抜け出して単独ゴールを果たし、自身初の表彰台を獲得した。
1位 ダミアン・モニエ(ブリヂストンアンカー) 3h28’27”
2位 清水都貴(ブリヂストンアンカー) +1’20”
3位 西村大輝(シマノレーシング) +1’55”
4位 飯野智行(宇都宮ブリッツェン) +2’16”
5位 初山 翔(ブリヂストンアンカー)+3’08”
6位 普久原奨(宇都宮ブリッツェン) +4’42”
7位 土井雪広(チームUKYO) +5’58”
写真・文提供:JBCF 一般社団法人 全日本実業団自転車競技連盟