ツアー・ダウンアンダー初日はマルセル・キッテルが制す。新城幸也は29位で好感触
オーストラリア南部アデレードで開幕したUCIワールド・ツアー初戦、ツアー・ダウンアンダーは19日、本戦を前に市内でクリテリウムレースが行われマルセル・キッテル(ジャイアンド・シマノ)が勝利。新城幸也(ヨーロッパカー)は、29位でフィニッシュした。
集団の中ほどで順調に走る新城(Photo Miwa IIJIMA)
今シーズンのレース初戦となった新城は、午前中に2時間のトレーニングで汗を流した後、19時15分にクリテリウムに挑んだ。
1周2kmのコースサイドを観客たちが埋め尽くす中、レースは25周回50kmで争われた。この日のクリテリウム自体は、UCI非公認レースであったため、総合順位には反映されることはない。
そのため、この日のレースは選手たちの顔見世的な意味合いが強い。しかし、レースは序盤からハイスピードで展開されていくこととなった。
序盤、集団内で数名の落車が発生。コース上には救急車が長時間停車し騒然となる場面もあったが、レースは4名の逃げグループが形成され、ハイペースのまま進行していく。
残り3周で逃げグループが吸収されると集団は一つの塊となって、ゴーススプリントへ。ゴール前、世界トップクラスのスプリンターたちが顔を揃える中、2013年ツールドフランス4勝のマルセル・キッテル(ジャイアント・シマノ)が勝利。世界最強のスプリンターとして存在感を見せつけた。
新城はリスクを回避し無理なゴールスプリントには加わらず、29位でゴール。レース後 「今日はリスクを負わずに走りきることが重要でした。初戦にしては足も良く回っていたし、調子よく走ることができました。」とコメントし、2014年最初のレースに良い感触を掴んだ。
集中した表情でスタートを待つ新城 (photo Miwa IIJIMA)
大会は20日の休養日をはさみ、21日からいよいよ第1ステージが始まる。
【ツアー・ダウンアンダー初日 クリテリウム結果】
1位 マルセル・キッテル(ドイツ/ジャイアント・シマノ)
2位 アンドレ・グライペル(ドイツ/ロット・ベリソル)
3位 カレイブ・イワン(オーストラリア/UniSAオーストラリア)
4位 クリストファー・サットン(オーストラリア/チームスカイ)
5位 ホセホアキン・ロハス(スペイン/モビスター)
29位 新城幸也(日本/ヨーロッパカー)
【記事・写真 Miwa IIJIMA】