ダウンアンダー最終日、サイモン・ゲランスが1秒差を死守し自身3度目の総合V!新城幸也は好感触でシーズン初戦を終える
オーストラリアで開催中のツアー・ダウンアンダーは26日、最終ステージがアデレード市内で行われ、通算ステージ勝利数歴代1位のアンドレ・グライペル(ドイツ、ロット・ベリソル)がスプリントを制し記録を16に伸ばした。一方、1秒差を死守したサイモン・ゲランス(オーストラリア、オリカ・グリーンエッジ)が総合優勝を獲得。新城幸也は総合56位でシーズン初戦を終えた。
大観衆の中を駆け抜ける新城(Photo Miwa IIJIMA)
最終日はアデレード市内の1周4.75kmの市街地コースを18周回、85kmのクリテリウムレース。スタートしてすぐに3名の選手が逃げグループを形成し、新城を含むチームヨーロッパカーは中盤から後方に位置し、様子をうかがう。
残り3周、スプリントを狙うチームメイトのために新城は、他チームとともに積極的に集団を牽引。3人の逃げはラスト2周を切ったところで吸収され、勝負は集団ゴールスプリントへ。アンドレ・グライペル(ドイツ、ロット・ベリソル)が盤石のスプリントでステージ優勝を果たした。一方、総合成績に変動はなく、1秒差を死守したサイモン・ゲランス(オーストラリア、オリカ・グリーンエッジ)が2006年、2012年に続き、自身3度目の総合優勝を飾った。また、アシストを終えた新城は同集団の81位でゴール。今シーズンの初戦となるワールドツアーを総合56位で終えた。
「最終日にして、やっとエンジンがかかった感じで調子よかったよ。チームメイトのケビン・レザがスプリントに行くと言っていたので、アシストにまわった。このレースは本当にチャンスがあると感じたし、今シーズンの良いスタートを切れた思う。」 と、初出場したツアー・ダウンアンダーの印象と、自身の感触を語った。
新城は明日、チームとともにフランスに戻り、スペインのマヨルカ島でのレースへ出場を予定している。
ゴール後、レース展開についてチームメイトと語る新城(Photo Miwa IIJIMA)
【ツアー・ダウンアンダー 第6ステージ結果】
1位 アンドレ・グライペル(ドイツ、ロット・ベリソル)
2位 マーク・レンショー(オーストラリア、オメガファーマ・クイックステップ)
3位 アンドリュー・フェン(イギリス、オメガファーマ・クイックステップ)
4位 クーン・デコルト(オランダ、ジャイアント・シマノ)
5位 ジョナサン・キャントウェル(オーストラリア、ドラパック)
81位 新城幸也(日本、チームヨーロッパカー)
【ツアー・ダウンアンダー 個人総合 最終成績】
1位 サイモン・ゲランス(オーストラリア、オリカ・グリーンエッジ)
2位 カデル・エヴァンス(オーストラリア、BMCレーシング) +1秒
3位 ディエゴ・ウリッシ(イタリア、ランプレ・メリダ) +5秒
4位 リッチー・ポート(オーストラリア、チームスカイ) +10秒
5位 ネイサン・ハース(オーストラリア、ガーミン・シャープ) +27秒
56位 新城幸也(日本、チームヨーロッパカー) +17分43秒
【記事・写真 Miwa IIJIMA】