ダウンアンダー第5ステージ、リッチー・ポートが山頂ゴールを制し、サイモン・ゲランスが1秒差で総合首位に。新城幸也は32位でフィニッシュ。

Posted on: 2014.01.26

オーストラリアで開催中のツアー・ダウンアンダーは25日、第5ステージが行われ、大会最難関といわれる山頂ゴールをリッチー・ポート(オーストラリア、チームスカイ)が制した。総合成績ではサイモン・ゲランス(オーストラリア、オリカ・グリーンエッジ)がカデル・エヴァンス(オーストラリア、BMCレーシング)を1秒上回り、首位で最終日を迎える。新城幸也は最後の登りで遅れ、32位でフィニッシュした。


強烈な日差しに備え、念入りに日焼け止めクリームを塗る新城(Photo Miwa IIJIMA)

ツアー・ダウンアンダー第5ステージは、山頂ゴールが最後に構える151.5km。翌日の最終ステージがクリテリウムで行われるため、ロードステージはこの日が最後。そのため総合優勝争いをかけた激しいレース展開が予想された。

序盤に4名の逃げグループが形成され、メイン集団とのタイム差は最大9分まで広がった。新城幸也が所属するチームヨーロッパカーのメンバーは、風が吹いていたこともあり、小集団の逃げは無駄と判断し冷静にメイングループでレースを進めた。

勝負どころとなる2周回で行う、周回コースに突入すると、逃げていた選手はメイン集団に吸収され、レースが一気に動き出す。集団のスピードアップで詰めかけた観客が多いに沸く中、最後は大会名物「ウィランガヒル」の激坂をきっかけに、単独で飛び出したリッチー・ポート(オーストラリア、チームスカイ)が、そのまま独走でレースを制した。ボーナスタイムを獲得し総合成績で首位にたったのはサイモン・ゲランス(オーストラリア、オリカ・グリーンエッジ)。暫定2位のカデル・エヴァンス(オーストラリア、BMCレーシング)とのタイム差は僅か1秒。混戦を極めたまま、総合優勝争いは最終ステージへ持ち越しとなった。

新城は周回コースに入った後、1周目はメイン集団で登りをこなすものの、動きが激しくなった2周回目で遅れだし、32位でゴールした。


頂上ゴールを目指す新城(Photo Miwa IIJIMA)

レース後、新城は「逃げには誰も入っていなかったし、風もあったし、まったく焦ってはいなかった。後半、1つ目の登りは良い位置で登れたんだけど、2周目、最後の登りは足が足りなかった。(余力が足りなかった。)まぁ、まだ1月だしね、今はこんなもんかなっ。明日はクリテリウムだから、無理せず走るだけ。このレースは自分に合っていると思うので、もっときちんと調整して臨めばきっと勝てるチャンスもあるし、一桁の成績を狙えると感じた。」と語った。

最終ステージを残し、新城の成績は総合55位。2014年の初戦、ワールドツアーの本格ロードステージを走り終えて、手ごたえを感じているようだ。

26日のは最終ステージは4.75kmの周回コースを18周回、85.5kmのクリテリウムとなる。

【ツアー・ダウンアンダー 第5ステージ結果】
1位 リッチー・ポート(オーストラリア、チームスカイ)      +10秒
2位 ディエゴ・ウリッシ(イタリア、ランプレ・メリダ)      +10秒
3位 サイモン・ゲランス(オーストラリア、オリカ・グリーンエッジ)+14秒
4位 ロバート・ヘーシンク(オランダ、ベルキンプロサイクリング) +14秒
5位 ダリル・インビー(南アフリカ、オリカ・グリーンエッジ)   +14秒 
32位 新城幸也(日本、チームヨーロッパカー)           +1分10秒

【ツアー・ダウンアンダー 個人総合 暫定順位】
1位 サイモン・ゲランス(オーストラリア、オリカ・グリーンエッジ)
2位 カデル・エヴァンス(オーストラリア、BMCレーシング)    +1秒 
3位 ディエゴ・ウリッシ(イタリア、ランプレ・メリダ)      +5秒  
4位 リッチー・ポート(オーストラリア、チームスカイ)      +10秒
5位 ネイサン・ハース(オーストラリア、ガーミン・シャープ)   +27秒
55位 新城幸也(日本、チームヨーロッパカー)           +16分44秒

◆大会オフィシャルページ

【記事・写真 Miwa IIJIMA】

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