ランニングバイク連盟「白銀の世界にも飛び出したストライダー」

Posted on: 2014.01.25

国内での累計販売台数が25万台を超え、全世界では65万台にのぼるストライダー。その魅力のひとつは、男心をくすぐるカスタムにあります。日本での発売当初より、タイヤ、シート、カバー、ハンドルなどのカスタム商品が次々に生み出され、育児用品にはあまり手も口も出せなかった父親たちが、こぞって我が子のストライダーを自分好みに、子ども好みに楽しく変えていくのです。

そのカスタムの中で、最も画期的だといえるのが、スノーストライダーの誕生ではないでしょうか。

【スキーアタッチメント for SNOW STRIDER】

スノーストライダーとは、文字どおり、雪上でもストライダーを楽しむためのアタッチメントで、現在は正規の品として販売されています。しかし、もとをたどれば、娘とストライダーをこよなく愛する二人の父の、他愛もない会話から生まれたものでした。

「冬の北海道帰省でもストライダーできたらいいのに、雪上をストライダーで走れたらおもしろそうじゃない?」
「それだ、作ってみよう!」

世界初のランニングバイクチームである「NO PEDALS」の大道寺良平さんがなんとなく発した希望から、ものづくり大好きなチームメイトの岩瀬英雄さんが設計図を作成しはじめ、試行錯誤を重ねました。その時のイラストがこちら。

そして、二ヶ月後の2012年1月、晴れて完成したのが、これでした。スノーストライダー第1号です。

雪上で、という発想もさる事ながら、それを実現してしまうことに、当時は多くのユーザーが驚き、憧れたものです。また、逆をかえせば、ストライダーは想像力を沸きたてる魅力と、その柔軟な発想を受け入れられるキャパシティを持ち合わせた商品ともいえるのです。

岩瀬さんのスノーストライダーは、その冬、チームメイトや友人のスキー旅行で大いに活躍しました。

時を経ず、3月には、ストライダー本社が「STRIDER Ski Attachments」の販売を発表。4月21日に日本初となるスノーストライダーのエキシビションが群馬県川場スキー場で開催されました。

【スノーストライダーin川場】

2012年12月8日、日本で「スキーアタッチメントfor SNOW STRIDER」が発売開始され、多くの親子が、ソリとはまた違った雪山遊びを楽しめるようになったのです。

スノーストライダーに乗り、嬉しそうに斜面を下る子どもの姿は愛らしく、ストライダーを知らないスキーヤーやボーダーの視線を一気に集めました。スノーストライダーに注目するスキー場は多く、滑走可能なゲレンデも着実に増えており、現在は全国で20箇所にのぼります。中には長野県X-JAM高井富士のように、ゲレンデ全面滑走が可能なゲレンデも。

先週末の1月24日には、ストライダー雪っ子チャレンジinかたしな高原としてストライダークロスのレースも開催されました。

スキーやスノーボードを始めるにはまだ少し早い、でも雪遊びだけでは物足りない、そんな子どもたちに、スノーストライダーは雪山の楽しさを広げてくれる貴重なアイテムです。

【Snow STRIDER in X-JAM TAKAIFUJI vol.01】

【カープっこREBOライダーズ#50スノーストライダーin 琴引】

AUTHOR PROFILE

ランニングバイク連盟 ランニングバイクとは/ペダルがついていない足で蹴って進む「ランニングバイク」および「バランスバイク」と呼ばれる小さな自転車のような玩具で、日本には、4年ほど前にアメリカから輸入されはじめ、この数年で、一気に大人気となった二輪車。『ランニングバイク連盟』は、そのランニングバイクの楽しさをたくさんの方に知ってもらい、子ども達が安心して走れる環境づくりに向けて活動を行う有志組織。 筆者の公式ブログはこちら

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