ランニングバイク連盟「後編:ストライダーからBMXへ!2人の世界チャンピオンが新たな道を切り拓く」

Posted on: 2014.04.03

元ランニングバイク世界チャンピオン、岸龍之介くんと古家詩音くん。2人はそれぞれ6歳になったのを機に、舞台をランニングバイクのレースからBMXに移した。ランニングバイクで培ったバランス感覚と脚力はBMXでも活かされ、昨年のBMXジャパンシリーズの年代別ポイントランキングでそれぞれ首位を獲得している。

龍之介くんの父である岸道美さんは、「ストライダーをやっていて良かったことは週末は近所の公園で朝から夕方まで一日中走って体力がつき、そしてバランス感覚が養われたことでしょうか。

ストライダーレースに参加していた頃は、のびのびと公園で遊ぶ!これが基本だったと思います。ストライダー少々→鬼ごっこ→おやつ→ブランコや鉄棒等→おやつ→ストライダー少々→おやつ→虫取り!って感じです。

ストライダーレースに参加するようになって、小さいながらも子ども自身何かを考え、そして目標を持つようになりました。緊張する場面、大勢の前などで自己表現をする (ベストを尽くす)体験を幼いころから経験出来ました。幼い時に、勝つ楽しみを知ったことも良かったと思います。

レースデビューは、ストライダーよりもBMXの参加が早く、BMXでプッシュ・プルの基本動作を学んでいたので、ストライダーカップラストランの走りができたと思います。

また、フリースタイルBMXライダーの根本氏(BMX RIO店長)にストライダーの時からバニーホップを習い、これが今 ダートジャンプに生かされていると思います。(子供はジャンプ大好きです。) 

また、ストライダーもそうでしたが、練習やレースを通じて、全国各地に知り合いが出来ました。学校や御近所以外のお友達が出来たことがいいですね。最近、その頃のお友達とBMXコースで再会する事が増え、龍之介はとても喜んでいます。

BMXも家族移動が必須で、毎週?家族旅行!?を楽しんでいます。キャンプや車中泊も楽しいです。今後、ストライダーからのBMXレーサーが増えたら嬉しいですね。」と語る。

詩音くんの父である古家正和さんは、「ストライダーとの出会いが我が家の生活を一変させました。初めて参加したストライダーカップで予選を1位でゴールに戻って来た詩音の自信に満ち溢れた輝くような笑顔は今でも鮮明に覚えています。

親子で一緒にあちこちの公園に行って練習したり、チームを結成したり、レースに参加出来た事が、家族の一生の思い出です。その中で得た喜び、悔しさ、集中力、体力、努力の意味、自信、仲間を応援する心、親子の絆、興奮と感動、そして全国にお友達がたくさん出来たことは、かけがえのない宝物です。

ストライダーを通じて知ったBMXの世界。自転車とは無縁の家庭でしたが、競技の世界で努力することや心身ともに成長させていただけていることに本当に感謝しています。

ストライダーで培ったバランス感覚や脚力、勝負感、諦めない心などが今のBMXにも活きていると思います。

ストライダーの時に知り合ったお友達がどんどんBMXを始めるようになり、一緒に練習したり、キャンプしたり出来、楽しい日々を送っています。これからもどんどんストライダーからBMXに移行するライダーが増えて欲しいです。」と語る。

この2人がBMXレースで活躍する姿が知られるようになった2013年度からは、全国各地のランニングバイクキッズが次々にBMXに興味を持ち始め、試乗や初心者講習会にはかつてないにぎわいを見せている。

10月の秩父市長杯でビギナークラスに出場した選手の半数はもともとランニングバイクキッズであり、各地の初心者講習会でも半数近く、またはそれ以上がランニングバイクレース経験者である。

同時に各地のBMX協会やレーサーからのランニングバイクへの注目度も高まり、今年度からは、各地のレースの一部にランニングバイククラスを設けるなど、ランニングバイクからBMXへの道を広げる動きが広がっている。

龍之介くん、詩音くんが共に所属する秩父BMX協会の千島輝大会長は、「ランニングバイクでの二人の走りは世界中を驚かせたと思います。今後はBMXの世界でも龍之介くん、詩音くん切磋琢磨し世界を舞台に活躍してもらい、ゆくゆくはオリンピックに出場しメダルを取って頂きたいです。

二人は大きな可能性を秘めていると思います。今後の活躍に本当に期待しております。ランニングバイクは、多くのこどもさんがパパママと楽しみながら成長出来るスポーツだと思います。

今後は是非BMXに龍くん詩音くんを目標として多くのライダーが移行してもらえればと思っております。ランニングバイクとBMXの掛け橋になれる様、今シーズンは秩父滝沢サイクルパークでも沢山のランニングバイクライダーに楽しんで頂けるようなイベントを用意しております。」と語る。

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ランニングバイク連盟 ランニングバイクとは/ペダルがついていない足で蹴って進む「ランニングバイク」および「バランスバイク」と呼ばれる小さな自転車のような玩具で、日本には、4年ほど前にアメリカから輸入されはじめ、この数年で、一気に大人気となった二輪車。『ランニングバイク連盟』は、そのランニングバイクの楽しさをたくさんの方に知ってもらい、子ども達が安心して走れる環境づくりに向けて活動を行う有志組織。 筆者の公式ブログはこちら

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