2011ツールドランカウイ 第9ステージ
昨日から降り続く激しい雨はこの日の朝になっても止む気配がない。第9ステージに設けられた山岳部分のコースが冠水し通行が困難となったことを受け、審判団が協議。当初予定されていた山岳部を回避するルートが急遽設定された。平坦ステージとなった第9ステージは、予定より1時間遅れでスタート。距離も25キロあまり縮まって127キロの行程となった。
レース開催すら危ぶまれる中、選手たちは冷静にレースに備えていた。残り2ステージを勝利する為に何をすればいいのか、それぞれの思惑が交錯する。この日、アップダウンがなくなりほぼフラットなコースとなったことで、昨日までと同様レースはハイペースに動いていく。
宮澤・福島らのアタック合戦。愛三工業レーシング西谷も果敢にアタックを仕掛けていく。こんな状態が続き、ようやくコースの半分を過ぎた70キロ過ぎ、ついに11名の逃げが決まった。日本勢からはこの逃げに宮澤が乗った。しかし集団との差はなかなか広がらず最大タイム差は1分ほどで推移していく。
ゴールが近づくにつれ徐々に縮まっていく、集団との差。ここでまた強い向かい風が吹き、逃げる選手たちに不利な展開となった。しかし逃げる先頭グループはわずかの望みを信じて力の限りペダルを漕ぎ続ける。そして最後はロシアのシュピレブスキーが単独でゴールに飛び込んだ。今大会で初めて、平坦ステージでの逃げきり優勝となった。同じく先頭グループの宮澤は6位でフィニッシュ。アタック合戦で脚を使い過ぎ、あと一歩のところで勝利には届かなかった。
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