腰山雅大「W杯初優勝 、ピドコックの走り」

Posted on: 2021.12.24

CXワールドカップ11戦のRucphen(ルクフェン)の動画をようやく見れた。ピドコックがW杯初優勝で、非ベルギー・オランダ勢での優勝が何年ぶりとか。

高速巡航のコースで、割とパックで走る感じ。前半はラーズバンデルハーと兄バンデルポールが飛び出すが、10人くらいのパックになっていつものメンツが前を牽く状況。それを後ろからジワジワ追うピドコック。

中盤を終えてピドコックが追いついてからも先頭入れ替わり、最終周回でイズリビッドとマイケルバントールハウト(彼の走り大好き)が逃げるが、ピドコックが捕まえて、シケインで順位入れ替わり。ピドコックが優勝って展開だった。

トッキーも書いてたけど、最後の最後で侵入のライン変えてて笑ってしまった。この状況で頭冴えてる。ここまできっちりレースが決まる展開は経験少ないけど、僕もよくレース中に「嘘のライン」走ったりしてる。

更に笑ったのが、レース後のインタビュー。最後の展開のことを話してるけど、「Fuck it!」(*で、最後やってやったんだよ)で空気が一瞬凍っててウケた。いいな、若くて。

(*この「Fuck it!」は「で、最後やってやったんだよ」ではなくて「もうどうにでもなれ」「一か八か」的なニュアンスの「Fuck it!」やで、とご指摘いただきました。なるほど。)

レース全体を見てて、ピドコックが全然速そうに見えなかったのが印象的。よく見ると休みどころでめちゃめちゃハッキリ休んでて、そう見えただけっぽい。他の選手はインターバル箇所以外でも前のめりで攻めてる感じがあったし、逆にピドコックのリラックスしてる感がすごかった(語彙)

AUTHOR PROFILE

腰山雅大 こしやま まさひろ/1986年4月10日生まれ。兵庫県出身。 '00年、BMXと出会う。競技を続ける傍ら、BMX専門誌への寄稿、コンテストでのジャッジ、MC、競技大会の主催など、マルチに活動をする。'14年にシクロクロスを始める。変速機のないシングルスピードの車両(SSCX)で参戦を続け、現在カテゴリー1を走る。'15年からアメリカ、ミネアポリスの自転車ブランド “All-City Cycles” のライダーとして活動をする。趣味はコーヒー。 ◆筆者の公式ブログはこちら ◆筆者のInstagramはこちら

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