ブエルタ閉幕。新城が日本人初の3大グランツール完走者へ!「次は世界選に集中したい」

Posted on: 2015.09.14

9月13日、ブエルタ・ア・エスパーニャは最終、第21ステージが行われ、集団ゴールスプリントをジョン・デゲンコルブ(ドイツ、ジャイアント・アルペシン)が制し、ステージ優勝。総合優勝はグランツール初制覇のファビオ・アル(イタリア、アスタナ)。新城幸也も無事に完走し、日本人初めて3大グランツール、全てを完走することとなった。


7年間、新城が支えてきたピエール・ローランと同じチームで走るのはこの日が最後となった(Photo Miwa IIJIMA)

最終日となった第21ステージはマドリッド中心部に設定された周回コースで、距離は97.8km。最終日の平坦コースと言うことで、総合順位の変動も考えにくく、新城所属のチームヨーロッパカーとしては、とにかくみんなが無事にゴールすることが最優先された。 

落車や体調不良で選手のリタイアが相次ぐ中、9名揃って最終日を迎えるチームは、チームヨーロッパカーを含む数チームのみだった。

レースは数人の選手が逃げては吸収されるという展開を繰り返し、ハイスピードでレースが進む。しかし、ゴールは集団スプリントに持ち込まれ、ジョン・デゲンコルブがステージ優勝。総合優勝はグランツール初となるファビオ・アルが手にした。

新城は同集団内でゴールし57位、総合65位で初のブエルタを走り終え、日本人初、グランツール全ての完走者となった。


ファビオ・アルが総合優勝で幕を閉じたブエルタ(Photo Miwa IIJIMA)

レース後、新城は「初のブエルタでチャンスがあると思ったが、グランツールはやはり簡単ではない。特にブエルタは3級山岳でも想像以上に厳しかったり、移動が長かったりと他のグランツールにはない過酷さがあった。それがわかったので、次に走る機会があればもっと大きなチャンスを掴めると思う。

ジロでは寒さ、ツールで速さ、そしてヴエルタで暑さと、それぞれ限界を体験したので、どんなレースでも対応できるだろう。グランツールを全て完走したので、次はすべてのグランツールで区間優勝が目標になった。来週は、このコンディションを保って世界選手権に集中して臨みたい」と語った。
 
新城は14日にフランスの自宅に戻り、20日には世界選手権の舞台アメリカ・リッチモンドへ入る。

(記事:TeamEuropcar  Miwa IIJIMA)

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