ジロ第15ステージ 前日落車の新城はレースを続行し完走「治療に専念して山場の最終週に備える」
ジロ・デ・イタリアは、25日、第15ステージが行われ、1級山岳の山頂ゴールの山岳ステージを、アスタナ23歳の新星ファビオ・アル(イタリア/アスタナ)が制した。総合成績でも4位にジャンプアップ。前日の落車によりケガの影響が心配された新城だが、無事にスタートを切り完走し、レースを続けている。
ピエールを援護しながら走る新城(Photo Miwa IIJIMA)
第15ステージはスタートから平地が続き、ミラノ郊外の人垣で埋まる沿道を走りきった後、ラスト20kmで標高1665mの1級山岳ゴールが待ち構える225km。
第15ステージ コースプロフィール
チームヨーロッパカーの新城幸也は前日の落車の影響が心配されたが、「前回の落車よりもダメージは少ない。」と、スタートを切った。
ヨーロッパカーはこの日、最後の山までエースのピエール・ローランを全員で守るという作戦から、逃げグループには無理に加わらず、チームはピエールを援護するように固まって走っていく。
カメラに向かって笑顔を見せる新城(Photo Miwa IIJIMA)
新城も、上り口でピエールの位置取りをサポートするなど、現状で出来る限りの仕事をし、その後は自分のペースで山を上り、29分遅れの139位でゴールした。ピエールはステージ4位でゴールし、好調ぶりをアピール。総合成績も8位につけている。なお、レースはファビオ・アル(イタリア/アスタナ)が制し、総合成績でも4位にジャンプアップを果たした。
4位でゴールしたピエール・ローラン(Photo Miwa IIJIMA)
ステージ優勝したファビオ・アル(Photo Miwa IIJIMA)
無事にゴールし、ピエール成績を確認し、笑顔の新城(Photo Miwa IIJIMA)
ゴール直後、新城は「自転車に乗っているときは痛みが少ない。日常生活の方が、痛いね。歩いたりとか…やれることはやった。ピエールは残りのステージできっと勝てる。自分にとってもそれは良いモチベーションになっているし、このままチームの仕事して、走りきれると思うよ!!」というコメントに加え、「明日の休養日は明後日の山岳に向けて大事な一日。きちんと休んで、治療して、山場の最終週に備える。」と語った。
【第15ステージ結果】
1位 ファビオ・アル(イタリア/アスタナ)
2位 ファビオ・ドゥアルテ(コロンビア/コロンビア) +21”
3位 ナイロ・キンタナ(コロンビア/モビスター) +22”
4位 ピエール・ロ−ラン(フランス/ヨーロッパカー)
5位 リゴベルト・ウラン(コロンビア/オメガファーマ・クイックステップ)+42”
76位 別府史之(日本/トレックファクトリーレーシング)
139位 新城幸也(日本/ヨーロッパカー)
【個人総合優勝】
1位 リゴベルト・ウラン(コロンビア/オメガファーマ・クイックステップ)
2位 カデル・エヴァンス(オーストラリア/BMCレーシング) +1‘03”
3位 ラファル・マイカ(ポーランド/ティンコフ・サクソ) +1‘50”
4位 ファビオ・アル(イタリア/アスタナ) +2‘24”
5位 ナイロ・キンタナ(コロンビア/モビスター) +2‘40”
【大会オフィシャルページ】
http://www.gazzetta.it/Giroditalia/2014/it/index.shtml
(記事:TeamEuropcar PR Manager Miwa IIJIMA)