ジロ第8ステージ 最大勾配14%の過酷な山岳ステージをウリッシが制し今大会2勝目

Posted on: 2014.05.18

17日、ジロ・デ・イタリア第8ステージが行われ、最大勾配14%の山岳ステージで、総合争いが加熱。1級山岳のゴールフィニッシュを制したのは、ディエゴ・ウリッシ(イタリア/ランプレ・メリダ)。またステージ5位に入ったカデル・エヴァンス(オーストラリア/BMCレーシング)が暫定総合トップに立った。別府史之は80位、新城は112位でレースを終えた。


​スタートサインをする新城。(Photo Miwa IIJIMA)

ジロ・デ・イタリア第8ステージは終盤にカテゴリー1級、2級、1級と山岳が続く、179kmの山岳ステージ。スタートしてすぐにチームヨーロッパカーのペリーグ・ケムナーを含む10名の選手がエスケープグループを形成。

メイン集団に8分30秒の差を付けた先頭グループ。最初の1級山岳で、10人の中からジュリアン・アレドンド(トレック)がアタック。それに反応した2選手が続き、先頭グループは3人に絞られた。

その後、アレドンドはアタックを繰り返し、1級山岳を単独トップで通過。そして、チームヨーロッパカーのペリーグが3番手で通過すると、そのすぐ後ろには山岳スペシャリスト達を含むメイン集団が迫る。

その集団内で勝機を伺うヨーロッパカーのエース、ピエール・ローランは残り30km地点でアタック。ペリーグと合流し、単独で先頭を行くアレドンドを追う。

そして、ピエールがアレドンドを捕え、残り4km地点でアレドンドが脱落。ピエールが単独で先頭に立つ。しかし、後続から迫る小集団がゴール手前250mでピエールを吸収。そこから2名の選手が飛び出し、最後はウリッシ・ディエゴ(ランプレメリダ・イタリア)が先着。今大会2勝目を挙げた。

怪我の痛みが残る中での山岳ステージに不安があった新城だったが、27分01秒遅れの112位でゴール。

以下新城のコメント
「ピエールが本当に惜しかった。今後ピエールがステージ優勝できるチャンスはあると思うので、今、自分できるだけのことをして、助けたい。痛みはあるが、上りの調子は良い。怪我もだんだん良くなってきていると思うので、今はまだ我慢。」


1級山岳の頂上で下りに備えてウインドブレーカーを準備する新城(Photo Miwa IIJIMA)

【第8ステージ結果】
1位 ディエゴ・ウリッシ(イタリア/ランプレ・メリダ)
2位 ロベルト・キセロフスキー(クロアチア/トレックファクトリーレーシング)
3位 ウィルコ・ケルデルマン(オランダ/ベルキン)     +08”
4位 ナイロ・キンタナ(コロンビア/モビスター)
5位 カデル・エヴァンス(オーストラリア/BMCレーシング)
80位 別府史之(日本/トレックファクトリーレーシング)
112位 新城幸也(日本/ヨーロッパカー)

【個人総合優勝】
1位 カデル・エヴァンス(オーストラリア/BMCレーシング)
2位 リゴベルト・ウラン(コロンビア/オメガファーマ・クイックステップ)+57”
3位 ラファル・マイカ(ポーランド/ティンコフ・サクソ)        +1‘10”
4位 スティーブ・モラビート(スイス/BMCレーシング)          +1‘31”
5位 ファビオ・アル(イタリア/アスタナ)                +1‘39”

【大会オフィシャルページ】
http://www.gazzetta.it/Giroditalia/2014/it/index.shtml

(記事:TeamEuropcar PR Manager Miwa IIJIMA)

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