ブエルタ第17ステージ 新城はトラブルに見舞われるもTTで好感触「残りのステージが楽しみだ」
9月9日、ブエルタ・ア・エスパーニャは第17ステージ個人タイムトライアルが行われ、T.T.スペシャリストであるトム・ドゥムラン(オランダ、ジャイアント・アルペシン)がステージを制し、総合争いでも2位のファビオ・アル(イタリア、アスタナ)に3秒差をつけて首位に立った。新城はトラブルに見舞われるも、好感触の59位でレースを終えている。
好感触でゴールした新城(Photo Miwa IIJIMA)
第17ステージは休息日明けの38.7kmの個人タイムトライアル。高低表には現れないアップダウンの繰り返しと、街の中はカーブが多くテクニカルなコースとなった。
第17ステージコースプロフィール
新城はスタート前に突然鼻血が出るというアクシデントがあり、ほとんどウォーミングアップができないままのスタートとなってしまい、さらに走行中も再び鼻血が止まらなくなりチームカーを呼びティッシュを鼻に詰めながらのレースとなり、かなりのタイムを失った。
いつもならば新城は、タイムトライアルではそれほど力を入れずにリラックスして走るが「走り出したら調子が良かったので100%ではないが、しっかり走った」という言葉通り、チーム内では3番目のタイム、59位でゴール。アクシデントに見舞われた中でのこの順位は、好調の表れといえる。
レースはタイムトライアルスペシャリストであるトム・ドゥムランが優勝。総合成績でも首位に立った。ヨーロッパカーはチームのエース、ローマン・シカールが7位でゴールし、チームとしても残りのステージでの活躍が期待される。
レース後新城は「スタート前とレース中も鼻血が止まらなくなって…、かなりタイムをロスした。でも今までのTTの中で一番良い感触だった。調子が良いことを感じられたので、明日から残りのステージが楽しみだ」と語っている。
第18ステージは中盤に3級山岳が2つ連続し、終盤には1級山岳が設定されているが、山頂ゴールではなく、どのチームも逃げきりの可能性にかけ、激しいアタック合戦になることが予想される204kmのコースとなる。
第18ステージコースプロフィール
(記事:TeamEuropcar Miwa IIJIMA)