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2015全日本TT 社会人レーサー中村龍太郎が大金星、與那嶺恵理が2年ぶり雪辱果たす

Posted on: 2015.06.23
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6月20、栃木県太田原市で行われた全日本選手権個人タイム・トライアルロードレース。エリート男子は前半トップタイムを出し、最後まで安定したペースを刻んだ、フルタイムワーカー中村龍太郎(イナーメ信濃山形)が、並みいるプロ達を破り優勝。エリート女子は萩原麻由子(ウィグルホンダ)との一騎打ちを制した與那嶺恵理(サクソバンクFX証券)が圧勝した。


波乱のレースとなったエリート男子

栃木県大田原市ふれあいの丘をスタート・ゴールする1周12.4kmのコース。例年のタイムトライアルコースの中では急勾配・タイトなコーナーなどバリエーションがあり、選手にとってペースを掴みずらいコース設定。また当日は70%という高い降水確率もレースに大きく影響すると予想された。

エリート男子は12.4kmを3周回、37.2キロ。35名が出走し、有力選手が顔を揃える第2ウェーブが始まった14時、レーススタートが合図のように大粒の雨が地面をたたきつけ、ウェットコンディションとなった。

レース1周目でトップタイムを出したのは4番手スタートの中村龍太郎。2位の窪木一茂(チームUKYO)に11秒の差をつける。誰しもがオーバーペースだと思われ、窪木以下数秒差で続く増田成幸(宇都宮ブリッツェン)、山本元喜(NIPPOヴィーニファンティーニ)等、プロ選手達の追い上げに注目が集まった。


快調なペースを刻んだ中村龍太郎

雨足がさらに強くなった2周目、どの選手もタイムをなかなか伸びず、2位の増田とのタイム差は9秒、猛烈に追い上げる西園良太(ブリヂストンアンカーサイクリングチーム)が4位に浮上。勝負の行方は最終ラップに持ち込まれる。


多くの声援が送られた地元の増田成幸

最終周回、ペースを落とすことなく走りきった中村が、3分前にスタートした綾部勇成に追いつきゴールし、残る選手達を待つ。タイム上位者の中で、まず好タイムを出したのは増田だが、中村には3秒届かず暫定2位に。

今シーズン復帰しこのレースに標準をおいていた西園は、前半の遅れを取り戻したものの、増田とコンマ1秒差の3位に。その後、有力選手達が次々とゴールするものの中村のタイムに届く者はおらず、最終走者佐野が5位のタイムでゴールすると、結果を待っていた中村は大きくガッズポーズをみせ、勝利を確信した。


優勝確定後、笑顔あふれる中村

レース後中村は「プロの選手と肩を並べるなんて自分でも信じられない。社会人選手でも練習を工夫すれば、今回のような短い距離ならばプロの選手に通用できることが証明できてとても嬉しい。」と多くの取材陣に囲まれるはじめてのインタビューで、満面の笑みとともに語った。

高校時代はボート競技に打ち込み自転車を始めたのは大学生という中村。現在は、社会人3年目で実業団レースに参戦する中、今年大島で行われたアジア選手権プレ大会で自分がタイムトライアルに向いているのではないかと思い、本格的に取り組みはじめた。次の目標は、次週の全日本ロードとツール・ド・オキナワでの活躍。社会人憧れのレーサーになれるよう活動を続けていく。

◆全日本タイム・トライアル・ロードレース エリート男子(37.2km)結果
優勝 中村 龍太郎(イナーメ信濃山形) 49分54秒42 44.72km/h
2位 増田 成幸(宇都宮ブリッツェン) 49分58秒08
3位 西薗 良太(ブリヂストンアンカーサイクリングチーム) 49分58秒20

2周回24.8kmで争われたエリート女子は、萩原麻由子との一騎打ちを制した與那嶺恵理が2年ぶり2度目のタイトルを獲得。翌週のロード、全日本MTBとタイトルを狙っていくことになる。

◆全日本タイム・トライアル・ロードレース エリート女子(24.8km)結果
優勝 與那嶺 恵理(サクソバンクFX証券) 34分50秒73 42.70km/h
2位 萩原 麻由子(Wiggle HONDA)  35分49秒35
3位 金子 広美(イナーメ信濃山形)   37分06秒55


的確にタイムを刻んでいった與那嶺


エリート女子表彰台

その他カテゴリーの結果は以下の通り
◆全日本タイム・トライアル・ロードレース U23男子(12.4km)結果
優勝 小石 祐馬(CCT p/b CHAMPION SYSTEM) 16分28秒49 45.15km/h
2位 山本 大喜(鹿屋体育大学)16分33秒66
3位 小林 海(RIMO-Construcciones PAU)16分37秒56


海外を拠点にレースを行う小石。ロードレースのタイトル2冠を狙う

◆全日本タイム・トライアル・ロードレース ジュニア男子(12.4km)結果
優勝 大町 健斗(安芸府中高校) 16分56秒63 43.90km/h
2位 石上 優大(横浜高校) 16分59秒58
3位 小野康太郎(スミタ・エイダイ・パールイズミ) 17分03秒55


ジュニアナショナルチームでも活躍する大町

◆全日本タイム・トライアル・ロードレース 男子 U17+U15(12.4km)結果
優勝 小野寺 慶(ブラウブリッツェン) 17分38秒10 42.18km/h
2位 山内 渓太(Team-DADDY) 18分19秒82
3位 日野 泰静(チームグロシャ) 18分20秒66


地元栃木でのチャンピオンフォルダー第1号 多くの歓声が送られた

◆全日本タイム・トライアル・ロードレース ジュニア・U17女子(12.4km)結果
優勝 梶原 悠未(筑波大学附属坂戸高校) 18分50秒25 39.49km/h
2位 細谷 夢菜(浦和工業高校) 19分15秒14 ※U17優勝
3位 元砂 水咲美(榛生昇陽高校) 20分13秒98


アジア選5冠の梶原は続くロードレースのタイトルも狙う

ロードレースと共に2015日本パラサイクリング選手権・ロード大会が併催され、石井雅史、藤田征樹等ベテラン勢に加え、藤井美穂など次世代のアスリート達もタイムを競った。



パラの選手達にも多くの声援が送られた

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