Jプロツアー第7戦 『ツール・ド・熊野』はマトリックスのプラデスが総合優勝を飾る

Posted on: 2015.06.05

5月28日〜31日、紀伊半島南部の熊野地方を舞台にした4日間のステージレース『第17回ツール・ド・熊野(UCI2.2)』が開催され、レースは第2ステージでトップに立ったベンジャミン・プラデス(マトリックスパワータグ)が8秒の差を守りきって総合優勝を飾った。


チーム設立10年目にして初のUCIステージレース個人総合優勝を決めたマトリックスパワータグ

ツール・ド・熊野は1999年の第1回大会から実業団主催ステージレースの3Day Road Kumanoとして行われ、2008年の第10回大会からUCI2.2クラスのツール・ド・熊野として海外勢を迎えて戦うレースとなった。同時にJプロツアーの1戦として位置づけられた。

【プロローグ 5月28日 0.7km個人TT】
ニール・ヴァンデルプローグ(アヴァンティレーシングチーム)が50秒70で優勝。JPT選手では大久保陣(宇都宮ブリッツェン)が+0秒53で2位、福田真平(愛三工業レーシングチーム)が+0秒83で3位と活躍した。


プロローグ2位の大久保陣(宇都宮ブリッツェン)UCIポイントを獲得

【第1ステージ 5月29日 114.1km】
和歌山県新宮市でのロードレース。中根英登(愛三工業レーシングチーム)が逃げて山岳賞を獲得。集団でのスプリントは前日に続きヴァンデルプローグが優勝。JPT選手では綾部勇成(愛三工業レーシングチーム)が2位に入り、入賞を果たした。


2位に綾部勇成(愛三工業レーシングチーム)、4位小野寺玲(那須ブラーゼン)、5位鈴木龍(那須ブラーゼン)らが続く

【第2ステージ 5月30日 109.3km】
三重県熊野市が舞台の国内屈指の山岳コース。中盤にできた4人が逃げ切り、プラデスが優勝で個人総合リーダーに。ともに逃げたダミアン・モニエ(ブリヂストンアンカーサイクリングチーム)が総合3位、中根が総合4位となり山岳リーダーに立つ。


2回のKOMが設定される丸山千枚田


逃げ切った上位4人。ダミアン・モニエ、ベンジャミン・プラデス、中根英登ら


ベンジャミン・プラデス(マトリックスパワータグ)がステージ優勝

【第3ステージ 5月31日 100.0km】
和歌山県太地町を巡る変化に富んだスピードコース。トマス・ラボウ(アタックチームガスト)が逃げ切ってステージ優勝。JPT選手では鈴木龍(那須ブラーゼン)が3位に。ステージを通してはプラデスが個人総合優勝、中根が山岳賞、また城田大和(宇都宮ブリッツェン)が新人賞を獲得。そして個人総合10位までのうちJPT選手が9人と活躍し、日本チームに実りの多い大会となった。


鈴木龍(那須ブラーゼン)が3位でUCIポイント獲得。ベンジャミン・プラデス(マトリックスパワータグ)が総合優勝を決める

Jプロツアー第7戦 ツール・ド・熊野 個人総合成績
1位 ベンジャミン・プラデス(マトリックスパワータグ)7時間49分20秒
2位 ダミアン・モニエ(ブリヂストンアンカーサイクリングチーム)+10秒
3位 中根英登(愛三工業レーシングチーム)+31秒
4位 ホセ・ビセンテ(マトリックスパワータグ)+1分13秒
5位 鈴木譲(宇都宮ブリッツェン)+1分16秒
6位 初山翔(ブリヂストンアンカーサイクリングチーム)+1分17秒
7位 ジャイ・クロフォード(キナンサイクリングチーム)+1分17秒
8位 トマ・ルバ(ブリヂストンアンカーサイクリングチーム)+1分19秒
9位 伊藤雅和(愛三工業レーシングチーム)+1分22秒
10位 土井雪広(Team UKYO)+1分31秒

Jプロツアーリーダー パブロ・ウルタスン(Team UKYO)
U23リーダー 新城雄大(那須ブラーゼン)

【資料提供:特定非営利活動法人SPORTS PRODUCE 熊野 】
【文・写真提供:JBCF 一般社団法人 全日本実業団自転車競技連盟】

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