Jプロツアー閉幕!チーム総合は宇都宮ブリッツェン、個人総合はホセ・ビセンテが獲得

Posted on: 2014.11.04

国内最高峰のロードレースシリーズ「Jプロツアー」が九州初上陸を果たし、大分県大分市を舞台に、シリーズ最終戦が行われた。11月2日に行われた第20戦ロードレースでは、ロイック・デリアック(Team JBCF)が優勝。3日の最終戦、クリテリウムはプラデス・エドワード(マトリックスパワータグ)が制した。この結果、年間チーム総合優勝を宇都宮ブリッツェンが、個人総合優勝をホセ・ビセンテ(チーム右京)が獲得した。


チーム総合優勝 宇都宮ブリッツェン

個人総合優勝 ホセ・ビセンテ(チーム右京)

11月1日から3日間の日程で開催された『OITAサイクルフェス!!!2014』。大会2日目には大分県大分スポーツ公園でJプロツアー第20戦、ロードレースが行われ、Jプロツアー九州初開催を果たした。

コースは大分銀行ドーム周辺道路等を使ったアップダウンの多い1周4kmのコース。最高峰クラスP1クラスタではここを25周し、100kmでレースが行なわれた。


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大分スポーツ公園内、大分銀行ドーム周辺を走るコース

レースは、1周目から激しいアタックが続き、厳しいコースと強めの風により集団は分断されていく。前方の小集団に後方から数名が合流する展開で15人の逃げグループが形成される。

18周目、逃げグループから阿部嵩之(宇都宮ブリッツェン)がアタックし独走を開始。しかし、残り2周で吸収されると、10人によるゴールスプリントとなり、ロイック・デリアック(Team JBCF)が制し、Jプロツアー2勝目を飾った。


終盤、追走集団の畑中勇介(シマノレーシング)ら

5周20kmにわたって独走を続けた阿部嵩之(宇都宮ブリッツェン)

上りゴール勝負をロイック・デリアック(Team JBCF)が制する

なお、注目の年間総合成績のうち、チーム総合優勝は、最終戦を待たずに宇都宮ブリッツェンが決めた。

【Jプロツアー第20戦おおいたサイクルロードレース結果】
1位 ロイック・デリアック(Team JBCF)2時間23分09秒
2位 ガルシア・リカルド(チーム右京)
3位 入部正太朗(シマノレーシング)
4位 アイラン・フェルナンデス(マトリックスパワータグ)+01秒
5位 堀孝明(宇都宮ブリッツェン)
6位 プラデス・ベンジャミン(マトリックスパワータグ)+02秒 

翌11月3日はJR大分駅前、おおいたいこいの道で、Jプロツアー最終戦となるクリテリウムが開催された。コースはJR大分駅南側の公園を周回する1周1.1kmのコース。食のイベント「おおいたマルシェ」などが会場内で開催され、快晴の天候もあいまって多くの観客が駅前クリテを楽しんだ。


市民体験走行にゲストの新城幸也(チーム・ヨーロッパカー)も走る

3月から始まったJプロツアー全21戦の最終戦の舞台となった大分市

JプロツアーのP1クラスタは、予選2組から、計69名が決勝に進出。1周のパレードの後、正式スタートが切られた。ファーストアタックは小渡健悟(シエルヴォ奈良MIYATA-MERIDAサイクリングチーム)。続いて、雨澤毅明(那須ブラーゼン)が単独アタック。一方、メイン集団では、前日にチーム年間総合優勝を決めた宇都宮ブリッツェンが出場8人全員で先頭を固める。


前日にチーム年間総合優勝を決めた宇都宮ブリッツェンが8人全員で集団をコントロール

レース中盤、均衡を破ったのは、木村圭佑(シマノレーシング)のアタック。これにより集団は活性化し、チーム右京がトレインを組んでここから同チームのガルシア・リカルドと平井栄一がアタック。

ラスト3周で逃げが吸収され、マトリックスパワータグが前に出て和田力が高速で集団を引き続ける。ここから最終ストレートで抜け出したプラデス・エドワード(マトリックスパワータグ)がそのまま先頭でフィニッシュラインを駆け抜け、南魚沼ロードに続いて自身Jプロツアー2勝目を挙げた。



プラデス・エドワード(マトリックスパワータグ)がJプリツアー2勝目を挙げる

年間個人総合リーダーのホセ・ビセンテ(チーム右京)は7位。17位に終わった総合2位の増田成幸(宇都宮ブリッツェン)との差をさらに広げ、個人年間総合優勝のタイトルを獲得した。

【Jプロツアー第21戦おおいた いこいの道クリテリウム 結果】
1位 プラデス・エドワード(マトリックスパワータグ)41分13秒
2位 鈴木譲(宇都宮ブリッツェン)
3位 プラデス・ベンジャミン(マトリックスパワータグ)
4位 ロイック・デリアック(Team JBCF)
5位 畑中勇介(シマノレーシング)
6位 大久保陣(宇都宮ブリッツェン)

【Jプロツアー年間総合成績】
個人総合優勝 ホセ・ビセンテ(チーム右京)

個人総合U23優勝 堀孝明(宇都宮ブリッツェン)

チーム総合優勝 宇都宮ブリッツェン

【文・写真提供:JBCF 一般社団法人 全日本実業団自転車競技連盟】

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