マリーニのプロ初優勝がNIPPOの今シーズン初勝利。ツアー・オブ・ジャパン第3ステージ美濃
5月20日、岐阜県美濃市で開催されたツアー・オブ・ジャパンの第3ステージ「美濃ステージ」は、ゴールスプリントの展開となり、NIPPO・ヴィーニファンティーニ・デローザの21歳のスプリンター、ニコラス・マリーニ(イタリア)が優勝した。チームにとってはシーズン初勝利。今年プロデビューしたマリーニにとってはプロ初勝利となった。
第3ステージは大きな周回コースを6周回する139.4kmで開催され、途中2回の山岳ポイントと中間スプリントポイントが設定されていた。NIPPO・ヴィーニファンティーニ・デローザの目標は集団ゴールスプリントによるマリーニの区間優勝。
ドラパックプロサイクリングの選手が終盤まで単独で逃げる展開となったものの、チームで協力してゴールスプリントの展開へ持ち込み、作戦どおりマリーニがゴールライン手前100mから爆発的なスプリントを披露し、公式戦初勝利を飾った。
またマッティア・ポッツォ(イタリア)は昨日の第2ステージで山岳賞リーダージャージを獲得。チームキャプテンであるポッツォはチームをまとめて、マリーニの区間優勝を狙いながらも、2回の山岳ポイントを2回とも2位で通過し、第3ステージでも山岳ポイントの獲得に成功。2位に3ポイント差で、山岳賞リーダーを守った。
岐阜県美濃市の「うだつの上がる街並み」でのスタート風景。ポッツォは赤い山岳賞リーダージャージを守った
ニコラス・マリーニのコメント
「自分は山が得意ではないが、山岳ではチームメートたちがサポートしてくれた。スプリントが始まり、最初はドラパックの選手たちが先行していたが、残り100mからスプリントを仕掛け、優勝することができた。プロ初勝利はとても嬉しいし、自分を信じてくれているチーム、そして日本のスポンサーであるNIPPOにも感謝している。」
大門宏監督のコメント
「チームにとって待望の初勝利が、今年のチームスローガンとマッチしたチーム最年少のマリーニで達成できたことを嬉しく思う。レースの途中で何度かキャプテンのポッツォと、マリーニと黒枝をゴールに導く作戦について話し合ったが、ポッツォの冴えた采配も大きな勝因となった。
マリーニ自身にとってもプロ入り初勝利。アジアでの小さな一勝かもしれないが、彼にとってはここが出発点。イタリアでも期待されている若手のスプリンターとして、これからのステップアップに期待したい。後半の山本の動きも特筆すべき働きだった。この好調さを明日以降の戦いに活かしていきたい」
●山本元喜のレースレポート(本人のブログ内)
http://jaa01114.cocolog-nifty.com/blog/2015/05/post-2d83.html
●ツアー・オブ・ジャパン公式サイト
http://www.toj.co.jp/
(情報・写真提供:NIPPO・ヴィーニファンティーニ・デローザ)