ツール・ド・コリア 第1ステージで山本元喜が大逃げ!山岳賞を獲得

Posted on: 2015.06.08

6月7日に韓国第2の都市、釜山(プサン)でツール・ド・コリア(UCIアジアツアー2.1)が開幕し、NIPPO・ヴィーニファンティーニ・デローザの山本元喜が逃げに乗り、山岳賞を獲得。さらには総合でもトップと8秒差の5位に入り、幸先の良いスタートをきった。


山岳賞リーダージャージを着用し、表彰台で笑顔をみせる山本元喜

ツール・ド・韓国(UCIアジアツアー2.1)は、例年ハイレベルな戦いが繰り広げられる人気の高い大会で、今年は韓国人のルーツをもつ新星スプリンター、カレブ・イワン(オーストラリア)擁するUCIワールドチームのオリカ・グリーンエッジを筆頭に、3つのプロコンチネンタルチームを含む全20チーム、119名の選手がスタートした。

レースは釜山から1週間かけて首都のソウルまで走る全8ステージ、総走行距離1,249kmで競われる。山頂ゴールは設定されておらず、平坦基調のステージで構成されているため、スプリンター向きと言われ、釜山からGumi(亀尾)までの189.1kmで開催された第1ステージも集団ゴールスプリントの展開となった。

第1ステージは、序盤からアタック合戦が続き、今季ヨーロッパのレースで鍛えられた山本元喜(NIPPO・ヴィーニファンティーニ・デローザ)が積極的に逃げようと動く。そして、20km地点を通過し、3選手が逃げ出したところで、山本が単独でブリッジをかけて先頭に合流。さらに1選手が遅れて加わり、5選手による先頭集団が形成された。

先頭集団はタイム差を稼ぎながら順調に進んでいき、山本は中間スプリントを2位通過。さらに、この日1つだけ設定されていた151km地点の4級山岳ポイントを狙いにいくと、最大で7分以上開いていたタイム差が詰まっていく。しかし、山本は山岳ポイントを1位通過し、山岳賞を獲得。その後、逃げグループはゴールまで5kmを切って集団に吸収された。

ゴールスプリントでは、危険な斜行によるクラッシュもあり、NIPPO・ヴィーニファンティーニ・デローザのスプリンター、ニコラス・マリーニ(イタリア)や黒枝士揮らは、ゴールスプリントに挑むことができなかった。

ただ、NIPPO・ヴィーニファンティーニ・デローザの選手が落車に巻き込まれることなく、無事に第1ステージを走り切り、今後のステージに狙いを定める。また山本は、中間スプリントでボーナスタイムを稼いだため、トップから8秒差の総合5位で初日のレースを終えた。

山本元喜のコメント
「気合いを入れて挑んだかいがあり、いい結果が残せてよかったです。中間スプリントでは2位通過で残念でしたが、それによって付いたボーナスタイムで総合成績5位に入れたのでよかったです。 山岳ポイントでは自分の思うように動くことができ、その結果、山岳賞ジャージを獲得することができて、とてもよかったと思います。しかし、レースはこれからなので油断せずに、今日残した結果を明日以降に繋いでいける走りをしたいです。」

※山本元喜のレースレポート(本人のブログ内)
http://jaa01114.cocolog-nifty.com/blog/2015/06/post-30d5.html

大門宏監督のコメント
「期待していたスプリント争いはクラッシュの影響で上位にも絡めず、無念の思いだったが、前半はチームの作戦どおりに進み、山本も調子がよく実力を発揮できてよかった。初日とはいえ、狙って獲得した山岳賞ジャージは本人にとっても格別だったと思う。明日もチームメンバー全員で積極的に攻撃し、マリーニ、黒枝、ヴィオラのスプリンタートリオでステージ優勝も狙っていきたい」


スタート前に行われたチームプレゼンテーションで選手たちが壇上に上がった

●ツール・ド・コリア出場メンバー
石橋 学
黒枝 士揮
山本 元喜
ディディエール・チャパッロ(コロンビア)
ニコラス・マリーニ(イタリア)
アントニオ・ヴィオラ(イタリア)
監督:大門 宏

●ツール・ド・コリア公式サイト
http://www.tourdekorea.or.kr/tdk2015/elite/index.asp

(情報・写真提供:NIPPO・ヴィーニファンティーニ・デローザ)

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