ツールド北海道2014開幕!初日はNIPPOがパーフェクト勝利

Posted on: 2014.09.14

2014ツール・ド・北海道(UCI2.2)が13日に開幕。初日の第1ステージは、3選手が19秒差でゴールまで逃げ切り、ヴィーニファンティーニ・NIPPO・デローザのアレッサンドロ・マラグーティ(イタリア)が3選手でのゴールスプリントを制し、ステージ優勝をあげ、総合成績でも首位に立った。

9月13日から3日間の日程で開催されているツール・ド・北海道は、北海道を舞台に開催される歴史ある大会で、今年は道東、道央がレースの舞台となった。大会初日の13日に開催された第1ステージは、千歳市市役所で開会式を終えたあと、千歳市から新得町までの190.7kmで行われた。112kmと172.7km地点に山岳ポイントが設定され、比較的起伏に富んだコースレイアウトとなった。

レースが始まり1時間くらい経過すると5名の先頭集団が形成されたが、1つ目の山岳ポイントを越えて集団に吸収される。その後、NIPPOのマラグーティを含む4選手が先行し、最終的には3名になってゴールまで加速。3選手による逃げ切りの展開となった。

アシストの意味合いから逃げに乗っていたマラグーティは体力を温存できていたこともあり、3選手によるゴールスプリントを制してステージ優勝を挙げ、集団に19秒差、またボーナスタイムを10秒獲得し、総合成績で首位に立ち、緑色のリーダージャージを獲得した。同時にポイント賞、山岳賞も獲得している。

3選手のあとは大集団でのゴールでも、ヴィーニファンティーニNIPPO勢が上位独占。黒枝士揮が集団スプリントを制してステージ4位に入り、そしてリカルド・スタキォッティ(イタリア)が5位、ピエールパオロ・デネグリ(イタリア)が6位と続いた。

■アレッサンドロ・マラグーティのコメント
「今シーズンはチームからの期待に対して、思ったどおりのレース運びができず、多くのストレスを抱えていた。そして今回の来日直前の事故(トレーニング中にクラッシュして顔面に多くの傷を負った)は、その骨頂とも思えるくらい不運に感じ本当に腹立たしかったんだ。でもこの勝利がやっと暗いトンネルから抜け出せるチャンスに繋がると思う。勝てて本当に嬉しい」

■大門宏監督のコメント
「最後は吸収されると思っていたがメイングループが、ゴールに向けて活性化しなかったのが意外だった。ラスト40km地点でマラグーティを含む先頭集団が形成された時、彼自身は最後はメイングループの誰かに託すために加わった様子で、他の3選手より積極的に牽引はしていなかったのも精神的に良かったと思う。今年は彼にとってアンラッキーな出来事も続いていたので、この勝利が彼にとってチームからの期待を挽回するきっかけになってくれたらと思う。

結果的には後方集団も黒枝(4位)、スタキォッティ(5位)、デネグリ(6位)の順で入ったので、マラグーティが吸収されても勝てたと思う。自分たちには恵まれた展開で、ステージだけ切り離して考えれば、パーフェクトな勝利だった。ただ明日は明日の風が吹く。今日以上に気を引き締めて臨みたい。」

明日から、ヴィーニファンティーニ・NIPPO・デローザはリーダージャージを守る立場となる。第2ステージは幕別町の依田公園から9時半にスタートし、同会場にゴールする183kmのステージ。山岳ポイントは設定されていないが、細かい起伏が含まれている。

【ツールド北海道 第1ステージ結果】
1位 アレッサンドロ・マラグーティ(ヴィーニファンティーニNIPPO)
2位 内間康平(ブリヂストンアンカー)
3位 ジョシュア・プリート(チームバジェット・フォークリフト)
4位 黒枝士揮(ヴィーニファンティーニNIPPO)        +19秒
5位 リカルド・スタキオッティ(ヴィーニファンティーニNIPPO)

【個人総合成績 (1ステージ終了時点)】
1位 アレッサンドロ・マラグーティ(ヴィーニファンティーニNIPPO)
2位 内間康平(ブリヂストンアンカー)            +4秒
3位 ジョシュア・プリート(チームバジェット・フォークリフト)+6秒
4位 フェン・チュンカイ(チームガスト)           +26秒
5位 ダニエル・バリー(チームバジェット・フォークリフト)  +27秒

○詳細:ツールド北海道 大会公式ホームページ

【情報・写真提供:ヴィーニファンティーニ・NIPPO・デローザ】

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