パラ世界選で藤田が銀メダル獲得!ルール改正を乗り越えトラック競技で6年ぶりの表彰台
障がい者自転車競技の世界一を決める大会「2015 UCI パラサイクリングトラック世界選手権」が、3月26日にオランダ・アペルドールンで開幕。大会2日目の27日、男子C3クラスの3km個人追い抜きに出場した藤田征樹(日立建機)が銀メダルを獲得した。
藤田が出場した3km個人追い抜きのエントリーは全15選手。予選を2位(2分39秒486)で通過し、決勝に進出した藤田だったが、決勝では予選1位通過のベレニー(アメリカ)に及ばず、6秒差の2位で銀メダルを獲得した。
2012年ロンドンパラリンピック・ロードT.T.で銅メダルに輝いている藤田だが、トラック競技で世界選手権の表彰台にのぼったのは2009年大会以来およそ6年ぶり。
メダル獲得から遠ざかっていた背景には、2009年以降に障がいの程度で競技クラスを分ける、パラサイクリングのクラス分け基準の再編が行われたことや、全体の競技レベル向上がある。
藤田はこの間、見た目の順位では苦戦を余儀なくされてきたが、自身のタイムを着実に伸ばし続け、今大会でのメダル獲得に至った。
大会3日目となる28日には、女子視覚障がいクラス(タンデム)に、昨年8月、パラサイクリングロード世界選手権のロードT.T.で優勝した、鹿沼由理恵(楽天ソシオビジネス株式会社)とガールズケイリン選手で鹿沼のパイロットを務める田中まい(JPCA・千葉)が3km個人追い抜きに出場予定。こちらもメダル獲得に期待がかかる。
【大会日本人選手結果】
3kmIP(C3)
2位 藤田征樹(トラック競技6年ぶりの銀メダル獲得)
3kmIP(C2)
藤井美穂 5分17秒991 自己ベスト
写真:一般社団法人日本パラサイクリング連盟
text:Ayako Koitabashi