2016年アジア選手権プレ大会が伊豆大島で開催 ナショナルチャンピオンが疾走
1月18日、東京都伊豆大島で、2016年に開催される『アジア自転車競技選手権ロードレース大会』のリハーサルレースとして、タイムトライアルレース『2015東京都個人タイムトライアル大会』が開催。日本チャンピオン、JCF強化指定選手が参加し、国内トップクラスの走りをみせた。
萩原麻由子(ウィグル・ホンダ)佐野淳哉(那須ブラーゼン)
今大会で使用されたコースは、アジア選手権でタイムトライアルが開催予定の、海岸沿い道を往復する10.2キロのコース。前日の偏西風による強い風も止み、大会当日は青空が広がる好コンディションのもとレースが開催され、男子エリートは30.6キロ、女子エリートは20.4キロでタイムを競った。
海沿いのコースの対岸には富士山が顔をのぞかせる
シーズン初戦ということもあり各選手、ベストコンディションというわけではかったが、男子エリートは実力通りの力を発揮した佐野淳哉が優勝。女子エリートは機材不備のためオープン参加となった萩原麻由子がベストタイムを出した。
優勝した佐野は「今年は早めの調整でコンディションを確かめながら走った。オープン扱いとなった小石選手が自分よりいいタイムを出していたので課題が残った。シーズン初戦となるタイのアジア選手権は、リオオリンピックの参加がかかった大事なレースとなるので、これから調整して結果を残せるよう頑張りたい」と語った。
早めの調整で2016年シーズン初戦となった佐野が優勝
萩原麻由子は「2016年のアジア選手権はリオオリンピックの出場枠がかかった重要な大会。今回コースを経験出来た事は優位に働くと思う。今シーズンはヨーロッパのレースでも勝負に絡めるよう、またアジア選手権・全日本選手権・世界選手権と、1戦1戦を大切に戦っていき、大島での大会につなげたい」と抱負を述べた
萩原は一番時計を出したものの機材不備のためオープン参加扱いとなった
【2015東京都個人タイムトライアル大会 結果】
女子ジュニア 10.2km
細谷 夢菜(浦和工業高校) 17’46’’130 34.44km/h
男子ジュニア 20.4km
沢田 桂太郎(東北高校) 30’34’’163 40.04km/h
女子エリート 20.4km
萩原 麻由子(Wiggle Honda pro team) 31’36’’835 38.72km/h
※JCF規則違反によりオープン参加
男子エリート 30.6km
佐野 淳哉(那須ブラーゼン) 43’09’’392 42.54km/h
※オープン
小石 祐馬(チャンピオンシステム) 42’42’’897 42.98km/h
パラサイクリング (C4) 10.2km
石井 雅史(イナーメ信濃山形) 16’10’’512 37.84km/h
パラサイクリング (H4) 10.2km
奥村 直彦(JPCF) 19’31’’471 31.35km/h
2016年のアジア選手権は伊豆大島でロードレースが、伊豆市でトラックレースが1月下旬に開催予定。ロードレースは大島町の全面的な協力のもと行われ、アジア各国から選手が集まる一大スポーツイベントとなることだろう。
今回のプレ大会で宿泊施設のキャパシティーおよび設備の問題。飛行機・船舶の移動手段が気候によって左右されるなど移動面の難しさ。大会運営機材・車両等の運搬量の制限など、課題点もみられたが、来年の本大会にむけすでに準備がはじまった。
観光名所も多い伊豆大島 レース観戦にも最適である