ツール第11ステージ 得意のコースで新城は不調。終盤でアタックを決めたギャロパンが逃げ切りで優勝

Posted on: 2014.07.17

ツール・ド・フランス16日、第11ステージが行われ、ステージ後半に連なる山岳からレースは動き、残り15kmを切ったところで、トニー・ギャロパン(フランス/ロット・ベリソル)が絶妙なタイミングで飛び出し、逃げ切りで優勝を決めた。新城幸也は調子が上がらず、レース後半でメイン集団から脱落。133位でレースを終えている。


第11ステージにしてはじめて1日中快晴となった (Photo Miwa IIJIMA)

休養日明けのツール・ド・フランス第11ステージは、細かなアップダウンを繰り返しながら、細い山道をくねくねと縫うように走る187.5km。3級、4級山岳が連なる終盤に入る前から、コースプロフィールには表れていないじわじわと来るアップダウンが選手たちを苦しめていくこととなる。


第11ステージコースプロフィール

スタートしてから、激しいアタック合戦が続き、ハイペースでレースが進んでいく。そして、3人の逃げが容認されたのは30km過ぎ。しかし、新城幸也所属のチームヨーロッパカーは選手を逃げに送り込むことが出来なかった。


各チームのアタック合戦が一段落 (Photo Miwa IIJIMA)

レースが動いたのは残り40km付近の2つ目の3級山岳に入ってから。逃げの3選手が崩壊し、後続集団で新たなアタック合戦が始まり、遅れだす選手が続出。メイン集団は徐々にふるいにかけられる中、新城も脱落。

一方、振り出しに戻った集団のアタック合戦にチームヨーロッパカーからセリル・ゴチェらが積極的に動く。

残り15kmを切ったところで、集団から飛び出したのは、第10ステージでマイヨジョーヌを失ったトニー・ギャロパン(フランス/ロット・ベリソル)。追走する選手が迫る中、見事に逃げ切り優勝を飾った。

本来、このようなコースを得意とする新城だが終盤に遅れ、18分25秒遅れの133位でゴールとなった。


遅れだしてから、苦しそうな様子の新城 (Photo Miwa IIJIMA)

レース後、「今日は、スタート直後からヤバイっ、と思うくらいの絶不調だった。もっと遅れることを覚悟したけど、何とかこの位置でゴールできた。今日のコースは好きなコースだったんだけど、、、ツール期間中はこういう日もある。明日は、大丈夫だと思う。」と語った。

第12ステージは3級、4級山岳が交互に連続する185.5km。新城が本来の調子を取り戻せれば、動けるチャンスのあるコースである。

【第11ステージ結果】
1位 トニー・ギャロパン(フランス/ロット・ベリソル)
2位 ジョン・デゲンコルブ(ドイツ/ジャイアント・シマノ)
3位 マッテオ・トレンティン(イタリア/オメガファーマ・クイックステップ)
4位 ダニエーレ・ベンナーティ(イタリア/ティンコフ・サクソ)
5位 サイモン・ゲランス(オーストラリア/オリカ・グリーンエッジ)
133位 新城幸也(日本/ヨーロッパカー)    +18’25”

【個人総合成績】
1位 ヴィンチェンツォ・ニーバリ(イタリア/アスタナ)
2位 リッチー・ポート(オーストラリア/チームスカイ)+2’23”
3位 アレハンドロ・バルベルデ(スペイン/モビスター)+2’47”
4位 ロメン・バルデ(フランス/AG2Rラモンディアール)+3’01”
5位 トニー・ギャロパン(フランス/ロット・ベリソル)+3’12”

(記事:TeamEuropcar PR Manager Miwa IIJIMA)

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