ジロ第6ステージ M.マシューズが今大会最長257kmの死闘を制す!新城は怪我の痛みに耐え役目を果たす

Posted on: 2014.05.16

第97回ジロ・デ・イタリアは、15日、第6ステージが行われ、ゴール手前10km地点から始まる2級山岳の入り口で大量落車が発生。集団が分裂した後、勝負は少人数でのゴールスプリントとなり、暫定総合1位のマイケル・マシューズ(オリカ・グリーンエッジ)が制した。第5ステージでの落車による怪我が心配された新城幸也は、痛みを堪えながら役目を果たし101位。別府史之は132位でレースを終えた。


怪我が心配されたが、元気にスタートしていった新城 (Photo Miwa IIJIMA)

ジロ・デ・イタリア第6ステージはコースの一部が変更となり、今大会最長の257kmに加えて、2級山岳ゴールというきついコース設定となった。

チームヨーロッパカーの新城幸也は、昨日第5ステージでの落車の影響で骨折などの疑いがあり、出走も危ぶまれていたが、幸い、打撲と擦過傷ですみ、痛みは残るものの、元気にスタートラインをきった。


コースプロフィール。2級山岳の登りフィニッシュ。距離は大会最長の257km

レースは序盤から4名の選手がエスケープし、メイングループとのタイム差を最大11分まで広げる。しかし、集団内で各チームのアシスト選手による追い上げが開始すると、徐々にその差は詰まり、最後の2級山岳手前で、エスケープグループは集団に吸収された。

チームヨーロッパカーも新城を中心にメイン集団を牽引する中、2級山岳に差し掛かったところで、昨日に続き突然雨が降り出し、集団内で大きな落車が発生。そこに、チームヨーロッパカーのメンバーを含む30人から40人が巻き込まれ、集団は分裂してしまった。

落車を回避した選手たちが10人程の集団を形成し、一気にペースを上げ、そのまま逃げ切りを図る。一方で、後続に取り残された山岳ステージ狙いの選手たちが、アシスト勢を引き連れて猛追するものの、最後まで先頭集団に届くことはなかった。
 
結果、10人程の先頭集団から飛び出した4名でのゴールスプリントとなり、マリア・ローザ(総合リーダー)のマイケル・マシューズ(オーストラリア/オリカ・グリーンエッジ)が第6ステージを制した。
 
落車に巻き込まれることなくゴールした新城は、8分40秒遅れの101位。「今日は長い一日だった。怪我は痛いけど、走っているからには仕事をちゃんとしないと。まだまだ痛みを我慢する日々は続きそうだけどなんとか走り続けます。今日はチームメイトもたくさん落車に巻き込まれてしまっていたので心配。」とレース後にコメントを残した。


ゴール後、スタッフに今日の集団落車の状況を説明する新城(Photo Miwa IIJIMA)

明日の第7ステージはフロジノーネからフォリーニョまでの211km。4級山岳があるものの、ほぼフラットコースなため、集団スプリントが予想される。

【ジロ・デ・イタリア 第5ステージ結果】
1位 マイケル・マシューズ(オーストラリア/オリカ・グリーンエッジ)
2位 ティム・ウェレンス(ベルギー/ロット・ベリソル)
3位 カデル・エヴァンス(オーストラリア/BMCレーシング)
4位 マッテーオ・ラボッティーニ(イタリア/ネーリソットリ)
5位 イヴァン・サンタロミータ(イタリア/オリカ・グリーンエッジ) +1”
101位 新城幸也(日本/チームヨーロッパカー)          +8’40”
132位 別府史之(日本/トレックファクトリーレーシング)     +15’05”

【個人総合成績】
1位 マイケル・マシューズ(オーストラリア/オリカ・グリーンエッジ)
2位 カデル・エヴァンス(オーストラリア/BMCレーシング)        +21″
3位 リゴベルト・ウラン(コロンビア/オメガファーマ・クイックステップ)+1‘18″
4位 ラファル・マイカ(ポーランド/ティンコフ・サクソ)        +1‘25″
5位 スティーブ・モラビート(スイス/BMCレーシング)

【大会オフィシャルページ】
http://www.gazzetta.it/Giroditalia/2014/it/index.shtml

(記事:TeamEuropcar PR Manager Miwa IIJIMA)

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