「リオに向けて、戦いの準備は整った」BMX日本王者、長迫吉拓がワールドカップで日本人初の決勝進出

5月11日に行なわれたBMXワールドカップ第2戦、オランダ大会で、日本チャンピオンの長迫吉拓(TEAM HARO/20歳)が決勝進出を果たし6位に入った。日本のBMXライダーが、ワールドカップで決勝に進出したのは、これが初めてのこと。また、同じく日本から出場した松下巽(早稲田大学大学院)は、準々決勝進出を果たし29位となった。

次戦、ワールドカップ第3戦(ベルリン)から、いよいよ、リオ五輪に向けたポイント獲得争いが始まる。昨年の世界選手権で7位に入った長迫にとって、ワールドカップ決勝進出は通過点に過ぎない。ロンドン五輪に出場できなかった悔しさをバネに進化を続ける長迫。自信が確信に変わった今、リオへのチケットをつかむ準備はしっかりと整った。

■チームマネージャー三瓶将廣(一般社団法人SYSTEMATIC BMX)のレポート
今大会の会場は、2011年にオランダナショナルトレーニングセンター内にロンドンオリンピックレプリカとして建設されたレーストラック。ワールドカップの開催は今年で4年連続となります。今大会期間中は終始悪天候。10分おきに変わる天候が続き、ワールドカップシリーズ初となる雨の中の開催でした。

土曜日に行われた予選では、松下、長迫それぞれ31位、34位で通過(今年度より予選システムがタイムトライアルからレース形式へ変更され48名が通過。松下は初予選突破)。

日曜日の決勝トーナメントは、前日の予選通過者48名に加え、ワールドカップランキング上位16名が加わり、計64名で1/8決勝から行われました。長迫が順調に駒を進め、準決勝も全体の4位で決勝へ進出。

決勝はスタートで遅れてしまい、後方から攻める展開。第1バームを5位で立ち上がるものの、その後順位を上げることが出来ず、6位でゴールしました。前日のタイムトライアル覇者ジョリス・ドデーや、昨年度のワールドカップシリーズチャンピオンであるカナー・フィールズを抑えての6位は、昨年度の世界選手権7位を上回る収穫といえます。松下も1/8決勝を通過し、1/4決勝へ進出。1/4決勝は8位、全体の29位でレースを終えました。

次回第3戦からは(2014年5月31日以降が対象)2016リオデジャネイロオリンピックの出場枠獲得に向けた国別ランキングの対象大会となるので、それを前に日本チームとして今まで以上に良い状態で臨めそうです。

長迫は今回の結果により、ワールドカップランキング16位となり、次回第3戦では予選シード権を獲得したため、UCIポイントの獲得が確実になりました。松下はワールドカップランキング43位です。

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