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W杯第2戦が術後復帰戦!BMX日本王者、長迫吉拓インタビュー「理想は五輪金メダル」

Posted on: 2015.05.09
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5月9日、BMXのワールドカップ第2戦がオランダのナショナルトレーニングセンター内BMXトラックで開幕する。日本からは、瀬古遥加、松下巽、吉村樹希敢に加え、日本チャンピオン長迫吉拓が参戦。シーズンオフ中の2月に肩の手術をした長迫は、これがシーズン初レースとなる。来年に控えたオリンピック出場に向けて彼は今なぜ手術を決意をしたのか?日本出国直前の長迫にインタビューを行い、リオにむけた思いを聞いた。

ここ数年で日本のBMXレース界を一気に世界レベルにひきあげた長迫吉拓(TEAM HARO/21歳)。昨年は、日本人初のワールドカップ決勝進出全日本選手権4連覇、さらにはアジア選手権で優勝するなど、日本のBMX界の歴史を何度も塗り替えてきた。

そんな彼が掲げる一番の目標は、やはりオリンピックでのメダル獲得だ。前回のロンドンオリンピックでは、最終選考レース直前の怪我も重なり日本に出場枠をたぐり寄せることができなかった。

その後、新たにリオ五輪に照準を定めた長迫は、ロンドン五輪前から拠点にしていたスイスのワールドサイクリングセンターで強化をはかり、一気に世界で頭角を現していった。そして、翌年の2013年には世界選手権で決勝進出という偉業を成し遂げた。

昨年、2014年5月からリオ五輪の出場枠をめぐるポイント対象レースが始まり、それ以降、順調にポイントを上積みさせてきた長迫。しかし、2015年、さらなるポイントの上積みが期待されるなか、ある決断をくだした。

数年前から肩関節脱臼癖の爆弾を抱えていた長迫。昨シーズン終了後(アジア選手権終了後)に手術の相談をするために帰国し、JISS(国立スポーツ科学センター)にてリハビリを開始した。

その後経過は順調で、年明け1月7日には手術をせずにスイスへ出国。しかし、直後にトレーニング中の転倒で脱臼を繰り返し、2月8日に手術の決断をし緊急帰国となった。

2月17日に入院し、翌18日手術を行った長迫は、その後、2月23日からJISSに拠点を移し、リハビリを開始。当初予定していた期間を延長し、4月下旬にようやくドクターの最終OKをもらいスイスに戻ることとなった。

オリンピックイヤー直前であり、手術前はかなりの苛立や焦りが見られたという長迫。それでも順調に回復し、大きな不安を取り除けたことで、今はしっかりと目標を見据えて走りだした。そんな長迫の今の心境を、SYSTEMATIC BMX代表の三瓶将廣氏が聞いた。

Q、怪我の具合はいかがですか?
怪我の回復は順調で、手術したのが2月18日でそれから2ヶ月半たった今では、骨がくっついて完治しました。まだ自分の自転車にはまたがってないですけど、友達の自転車にのって、ちょっと肩の調子を確認してみた程度です。(4月27日時点)

Q、昨年とは違ったシーズンインですが、不安はありますか?
正直、オリンピックポイントが加算されている中での手術で不安はありましたけど、時間をかけてリハビリを行ったことで、体幹の強化、自分の弱点の修正ができたと思います。自転車にのってないので、今の時点ではわからないですが、感触的には良かったんじゃないかと思ってます。

本当は、この手術はオリンピックが終わってからしようと思ってた手術だったんですけど、逆にこれで不安要素がなくなったので、あとはもう怖いものは無くなりました。

Q、リオまで1年になりましたが、感触は?
今の自分は、リハビリ中にトレーニングがしっかり出来たので、手術前の自分より強くなってると思ってるので、全然怖くないというか、むしろもっと上に行けるんじゃないかと思ってます。

Q、前回のロンドン五輪は枠が取れませんでしたね
そうですね。でも、今回は1枠は問題ないと思います。

Q、他の日本代表メンバーについてどう見ていますか?
以前より、だいぶ各選手の環境が整いつつあり、少しずつ世界に挑戦している感じも見えてきていますが、まだ挑戦していることに満足しているように感じます。次のレベルにいくには、もう少し時間がかかるのかな・・と。ヨーロッパや海外に行けば強くなれると思ってる人が多いんじゃないかなと思います。実際には、行くだけでは全然変わらないので。 

Q、怪我により、代表枠を争う国内のライバルの存在は気になりますか?
正直、気にならないですね。自分の五輪出場枠は自分でとるって最初から決めてたんで、今手術をしてこういった状況ですけど、それも計算内というか、特に大きな問題はないです。

Q、リオに向けて今後の強化環境は?
引き続き、スイスに拠点をおいて、とりあえず10月のリオのテストイベントでどれだけ良い感触をつかめるか、それまでに仕上げていきたい。リオに出場することはもちろんなんですが、重要なのはどれだけ戦える自分にもっていけるか、メダルにどれだけ近づけるか、ですね。

Q、リオで描く理想の結果は?
もちろん金メダルですね。

Q、応援してもらってる人へのメッセージをお願いします。
多くの人からは怪我明けということで「少し調子がおちたりしているんじゃないか?」と心配されると思うんですけど、そんな意見を覆すように復帰戦で優勝できるようにしたいです。

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当初、復帰戦を5月17日18日のUCIレース(カテゴリー1)に設定していた長迫。しかし、スイスにもどり自転車にのってトレーニングを開始したところ、予想より回復が順調だったため、急遽ワールドカップ第2戦のオランダ大会への出場を決めた。

今シーズン、日本チームはけが人が続き、吉井康平が前回に続き怪我のためキャンセルとなった。現在、7月の世界選手権大会への出場枠は、男子3名、女子1名のみ。今回のオランダ大会終了翌日のランキングで代表が決定するため、今大会も非常に重要な位置づけとなる。日本代表一丸となって、さらなる出場枠獲得を目指し戦いに挑む。


(photo:CRAIG DUTTON)

【ワールドカップ 第2戦オランダ大会】
・予選Live中継(日本時間 5月9日 21時開始予定)
http://bmxlive.tv/video/2015-papendal-live-qualification-time-tr
・リザルト速報 http://bmx-results.com/

【写真・情報提供:SYSTEMATIC BMX

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