バスク一周第3ステージ 落車・パンクを乗り越え新城幸也が6位「明日が本番。総合上位狙える」
スペインで開催中のブエルタ・アル・パイスバスコ(UCIワールドツアー)は9日、第3ステージが行われ、マイケル・マシューズ(オーストラリア、オリカ・グリーンエッジ)がゴールスプリントを制し優勝。新城幸也(チームヨーロッパカー)はパンク・落車のアクシデントに見舞われながらも6位でゴールした。
チームメイトが新城をフォローしながら走る。2位のケビン・レザはカメラを見つけてVサイン(Photo Miwa IIJIMA)
第3ステージは、4つの山岳ポイントがあるものの、前ステージに比べ比較的緩やかなコースレイアウトの194.7km
第3ステージ コースプロフィール
スタート直後の上り坂で新城のチームメイト、ナタナエル・ベルハネ(エストニア)がアタックし、3人の逃げグループが形成され、レースは穏やかに進んでいく。
しかし、逃げていた選手も全員吸収された終盤にアクシデントが発生。新城は170km付近、山岳の麓でパンクをしてしまう。これをチームメートが待ち、集団に復帰するものの、さらに最後の上りで前を走る選手に前輪をとられ、落車。肘と肩に打撲と擦過傷を負うものの、再び集団に復帰した。
スプリント勝負となったゴール争いでは、逆に新城がスプリンターのケビン・レザ(フランス)をアシスト。ケビンは惜しくも2位。アクシデントに見舞われた新城も6位でゴールし、総合56秒差の11位をキープした。
ゴールスプリントに絡んだ新城。チームメイトのケビンが2位(Photo Miwa IIJIMA)
ゴール後、新城は「チームメイトに感謝しかない。パンクしたり、落車したり散々だったけど、チームメイトが助けてくれて、ゴールスプリントにまで絡めた。ケビンのために、もっと助けてあげたかったなぁ。明日が本当の勝負。明日が越えられれば本当の総合上位を狙える」と語った。
新城が最大の山場と言う、第4ステージはカテゴリー1級と2級の山岳が5回繰り返される151km。最後の山頂ゴールで総合順位が大きく変わることが予想される。
(記事・写真:MIWA Iijima)