【編集部コラム】情熱と行動力で無限のアイディアを形に!

Posted on: 2013.12.25

皆さん、こんにちは。一気に寒くなってきました。いざ自転車に乗ろうとしても、最初の踏み出しがきかない時期です。それでも、一歩踏み出して、身体が温まってくればこっちのものです!

今回紹介するのは、アメリカのクラウドファンディングサービス最大手「キックスター」で人気を博す自転車のパーツ。今までありそうでなかったアイデアを形にして注目を集めています。

まず1つ目は、電動自転車に変身させることができる車輪「FlyKly」

FlyKlyは電動モーターがついた車輪。このアイテムを使って、今持っている自転車の後輪を交換するだけで、今乗っている自転車を電動自転車に変身させることができてしまうのです。

発案者であるニコ・クランセクさんが2年かけて開発した電動車輪は、時速25kmの走行を可能にし、1回の充電でおよそ50kmの素行距離が可能とのこと。

従来の電動自転車と違って走りながら充電ができてしまいます。ママチャリでも使用されているライトのようにタイヤの回転で発電し充電ができるのです。

さらに、スマートフォンアプリでコントロールが可能で速度設定やGPS機能と連携して、様々な楽しみ方ができます。

【主な特徴】
・時速25kmまで走行可能。1回の充電で走行距離はおよそ50km。
・スマートフォンの専用アプリで速度調整
・タイヤサイズ、26インチと29インチに対応
・重量は4.5kg

坂道が多い地域での自転車移動は、ときに電動に頼りたくなりますよね。ただし、電動自転車を買うとなると取り外しができない専用の自転車を買わなければいけません。

最近ではオシャレな電動自転車も数多く出ていますが、自分のお気に入りのフレーム、パーツに染めた自転車に電動という機能を加えることができれば、より良い!ですよね。

参照:http://www.kickstarter.com/projects/flykly/flykly-smart-wheel

2つ目は、スマートフォンで解除できる鍵「BITLOCK」

車のロック解除とおなじように、遠隔操作でロック解除ができる「BITLOCK」は、今までありそうでなかったアイテム。一見、あったら良い、でも、なくてもいいかな・・・と思うようなちょっと贅沢な機能に思えるかもしれませんが、以外と有効活用できるかもしれません。

それはシェア自転車としての有効利用です。スマートフォンのアプリで、駐輪場所を登録し、友達や会社の同僚が自転車を使用したいときに、どこからでもロックを解除できて貸すことができるのです。

例えば、駅から自宅まで離れてる家庭で、「忘れ物があって急ぎで家に戻りたい」という家族に対して「駅に自転車おいてあるから使っていいよ、解除しとくから。」なんてことも言えるわけですね。ん〜便利かもしれない。

詳しくはこちらの動画を見てみてください。

参照:http://www.kickstarter.com/projects/126495570/bitlock-turning-your-smart-phone-into-your-bike-ke

ーアイディアの発想は情熱と行動力

こうして見てみると自転車をより快適に乗るためのアイディアは無限にあると感じます。そして、そのアイディアはメーカー主体ではなくて、他業界のプロフェッショナルが自由な発想で形にしていってます。

ちなみに、FlyKlyの発案者ニコ・クランセクさんは起業家。BITLOCKのMehrdad Majzoobiさんはソフトェアのエンジニアさんです。

クラウドファンディングとは、つまりプロジェクトに賛同する方から資金を集めて形にしていくシステムです。プロジェクト投稿時、モノ自体は試験的な段階で、どれだけの市場ニーズがあるかは実際にはわかりません。

こういったものを形にしていく作業は、型にはまった社会や、利益重視の会社で実現するのは、なかなか難しいのではないでしょうか。一方クラウドファンディングでは、リスクはあるものの自ら描いたものを自由な発想で作れるということになります。

つまり、情熱と行動力さえあれば形にできる可能性があるということです。その点もクラウドファンディングがアメリカで流行している理由の1つではないでしょうか。

現在、国内自転車界でクラウドファンディングに踏み切ったのは、シクロチャンネルでも度々紹介している、国内初の8mのスタートヒルを建設し、アジアで唯一の世界基準のBMXトラックを建設した栗瀬裕太選手です。

これまで日本にはなかった8mのスタートヒルを「自分ひとりで作ってしまおう!」という発想と情熱が、多くの人の賛同を得て形にしてしまいました。

こうした土台が少しづつできている現在において、情熱さえあれば、人々の発想力が発揮できる流れになってきていると言ってもよいでしょう。こうした流れを利用して、他業界からも様々な意見やアイディアを汲み取り、より良い自転車文化が構築されることを期待していきたいですね。

【クラウドファンディング:8mスタートヒル建設プロジェクト】
http://camp-fire.jp/projects/view/688

【YBP関連記事】
https://www.cycloch.net/?s=YBP

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