BMX・MTBライダーの栗瀬裕太が、国内初となる、BMXレース用『8m級スタートヒル建設プロジェクト』に乗り出す

Posted on: 2013.06.18

BMX・MTBのプロライダーとして活動する栗瀬裕太が、クラウドファンディング『CAMPFIRE(キャンプファイアー)』を活用して、8m級スタートヒル建設プロジェクトに乗り出す。


photo by Hiroyuki Nakagawa
クラウドファンディングとは、サイト上に投稿されたプロジェクトに共感して、そのプロジェクトの支援金額に応じたリターンを選択することで支援することが可能で、各プロジェクトに定められた募集期間中、目標支援金額に到達した場合のみ成立する仕組み。

もし、目標額に到達しなかった場合、資金は支援者に全額返金されるため、募集期間中に目標支援金額に到達しなければ、プロジェクトのチャレンジャーは、1円も手にすることが出来ないルールとなっている。

栗瀬裕太が、今回CAMPFIRE(キャンプファイアー)にて立ち上げたプロジェクト名は『BMXで五輪メダリスト輩出を目指す〜8m級スタートヒル建設プロジェクト〜』

このプロジェクトは、栗瀬が、ライダー業の傍ら2011年12月から約1年半掛けて、長野県の山梨県北杜市に土地を借りて造り上げた「プロ専用トレーニングコース」 YBPに、8m級スタートヒルの建設を目指す、というもの。

今回の建設を目指した予定地、YBPの建設の背景は、BMXレースが五輪の正式種目になったことが影響している。BMXレースが北京五輪から、正式種目になったことで、ここ数年でレベルが格段に上がり、特にスタートヒルをはじめ、レースコースの難易度が上がってしまった。

一方で、日本国内では、マイナー競技であるBMXレースのコースは、コースに一人でも多くのライダーを集めた運営をする必要があり、初心者、一般ファン層を意識したコース設計になっているため、世界基準のコースと国内にあるコースとでは、別次元のコースレイアウトになってしまった。

このような背景から、プロライダーとしての経験の他、コース建設の技術を持つ栗瀬が自ら立ち上がり、北杜市の地域の方々など、数々の支援者の力を借りながら、これまで国内に存在しなかった世界基準のトレーニングコースの、レースコース部分を完成させた。

しかしながら、五輪や世界大会など、世界基準の大会で利用されているPro Gate社製(メーカー)のスタートゲートや、8mの高さのスタートヒルの建設には、150万円を超える資金が必要とのことで、建設費用の工面が出来ず、クラウドファンディング『CAMPFIRE(キャンプファイアー)』の活用に踏み切ったとのこと。※約150万円で2人用のスタードゲート、スタートヒルの建設が可能とのこと。

BMXレースの国内選手権を3連覇した実績を持つ三瓶将廣も、『スタートヒル』でのトレーニングの重要性をこのように指摘する。「BMXレースを行う上で、スタートが占める勝敗の割合は7、8割と、非常に重要であり、「スタートを制す者はレースを制す」と言っても過言ではない。特にスタートヒルを降りるまでの最初の4こぎで、他選手との差がついてしまうため、世界基準の大会などで、現地に行って、試合前に与えられる練習時間だけで、8mの高さのスタートヒルに対応するのことは難しい。」

栗瀬は、あらゆるスポーツの中でも、マイナー競技であるBMXレースが五輪の正式種目になったことは、BMXが日の目を浴びる、数少ないチャンスであり、とても喜ばしいこと。そして、この競技をさらに盛り上げるために、BMXレースから、ぜひメダリストを輩出したいという想いがある、と語っている。

『8m級スタートヒル建設プロジェクト』は、クラウドファンディング『CAMPFIRE(キャンプファイアー)』のサイト上で開始され、プロジェクトの目標金額¥1,572,000に設定、7月31日までに目標金額の達成が必要とされている。

スタートヒル建設費用・材料費内訳:土台・手すり部分/走行斜面部分/2人用スタートゲート(Pro Gate社製)/インバーター発電機/エアーコンプレッサー/建築費用/キャンプファイアーの手数料(合計費用の20%分) 合計157.2万円 131万円×1.2倍=157.2万円 )※2人用のスタートヒルの建設費用

クラウドファンディング『CAMPFIRE(キャンプファイアー)』
『BMXで五輪メダリスト輩出を目指す〜8m級スタートヒル建設プロジェクト〜』
URL: http://camp-fire.jp/projects/view/688

※シクロチャンネルでは、自転車競技のさらなる普及を目指すため、このプロジェクトの達成に向けた映像制作に協力しました。

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