ツール・ド・フランス第19ステージ 新城幸也アルプス超級山岳で雷雨・ハンガーノックに襲われる

Posted on: 2013.07.20

ツール・ド・フランス第19ステージ。アルプスの超級山岳グランドン峠、マドレーヌ峠を含む、獲得標高5000メートルを超える難関ステージ。レース中盤山岳賞を狙うピエール・ローラン(チームヨーロッパカー)が積極的な走りで単独で逃げ、クリス・フルーム(スカイ プロサイクリング)に1ポイントに迫る気迫の走りをみせた。レースは残り13キロ1級山岳クロワ・フリでルイ・コスタ(モビスターチーム)がアタックを決め、先頭を走り続けたピエールを一気に抜去り独走。ステージを制した。


マドレーヌ峠を越える新城  (photo Miwa IIJIMA)

以下、現地からの新城リポート(記事:飯島美和)
今日も厳しい超級山岳が2回、その後2級山岳を1回、さらに1級山岳2回と過酷なコースレイアウト。チームとしては区間優勝、そして、ピエールの山岳賞ジャージを狙うため、攻めの作戦でピエールは序盤の峠から積極的に逃げつづける。

新城は2つ目の超級山岳もメイングループで超え無難に山岳をこなしていくものの、最後の峠でハンガーノック(血糖値が下がり過ぎてしまい、運動に支障をきたす症状)で大幅に遅れだす。さらに後半降り出した雨が追い打ちをかけ、新城の体温を奪う。チームカーも前方の集団に上がってしまったため、途中日本人ジャーナリストにウインドブレーカーを借りて、震えながらやっとのことゴールへたどり着き、133位でレースを終えた。

「ダメだ…ハンガーノック。すぐに休みたいので…(ウインドブレーカーを貸してくださった)綾野さんありがとうございました。」とだけコメントし、辛そうな表情でチームバスにもどった。

次のステージを超えればいよいよパリ。ダメージが残らず回復してパリでその勇姿をみたい

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