ツール第5ステージ 新城幸也が魅せた200キロ超のエスケープ「これからもっと良くなっていく!」
ツール・ド・フランス第5ステージ、225kmのレースで新城は200km以上を逃げる快走を見せ、日本中のサイクルロードレースファンを熱狂させた。
スタート前夜から「明日は逃げるチャンス」と語っていた新城。宣言通り、スタート4km地点でのアタックに反応。集団から飛び出し、チームメイトであるケビン・レザと共に6選手で逃げグループを形成する。メイン集団と最大タイム差12分。このメンバーの中で総合成績が最高位の新城は200km以上の区間をバーチャル・マイヨ・ジョーヌ(暫定総合1位の選手)として走ることとなった。
200キロ以上果敢に逃げ続けた新城 (photo Miwa IIJIMA)
ラスト10kmを過ぎた地点で猛烈に追い上げてきたメイン集団に吸収され、集団内でのゴールとなったが、観客からは「ブラボー」という惜しみない声援が送られ、日本チャンピオンジャージを世界中のサイクルロードレースファンの眼に焼き付けた。
レースを終えた新城は疲れも見せずたくさんの報道陣の質問に応じ「挑戦したけど、残念…。もっと何かうまいレースの進め方が出来ていれば…」と語り、悔しさをにじませた。
「最後は余力のあった自分がもっと牽けばよかった。もっと追い込めたはず。でも、コルシカ島にいるときよりも、体調も良くなってきたし、知っているコースも増えて、アウェイからホームに戻ってきた感じ。これからもっとよくなっていくと思うので、チャンスはあるはず」と元気に語った。
明日の第6ステージは176.5kmの平坦。新城はゴールスプリントに絡むことができるか、期待がかかる
レース後報道陣に囲まれる新城