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2011ジュニア世界選手権トラック 最終日リポート

Posted on: 2011.08.23
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ロシアのモスクワで開催されていた2011ジュニア世界選手権トラックは21日、大会最終日となる5日目を迎えた。この日日本人選手は、男子ケイリンに今年の高校生チャンピオン・奥村諭志(岡山・岡山工業高校)と同2位の谷口遼平(三重・朝明高校)が出場、有終の美を飾るべく世界との戦いに臨んだ。

<男子ケイリン1回戦>
男子ケイリン1回戦。参加選手は42人。勝ち上がりは、この1回戦で組まれる6レースの1着選手と次の敗者復活戦6レースの1着選手が、準決勝へ駒を進める。

1回戦第4組出走の奥村は最後尾7番手の位置で周回を重ねる。残り1周となるホーム手前で前を行くロザハム(イギリス)が上昇。それに合わせて奥村も外から攻め上げるも最終4コーナーからのスピードを欠きゴールは4着。敗者復活戦に回ることとなった。

続いて第5組出走の谷口は3番手の好位置で周回を重ねる。レースは残り1周で動きを激しくし、谷口もその中で踏み出しのチャンスを伺う。しかし最終2コーナーから発進したイギリスのスプリントチャンピオン・ポールの強烈なマクリにスピードを合わせることができず、ゴールは3着。奥村と同じく敗者復活戦回りとなった。

<男子ケイリン敗者復活戦>
奥村と谷口が同じ組で走ることになった敗者復活戦第2組。奥村が2番手、谷口がその後ろの3番手に付けて周回を重ねる。残り2周のペーサー退避とともに奥村がスパートをかけ先頭へ。谷口は間に1人置いて3番手を追走。そして残り1周となって勝負を仕掛けたのは後方5番手に付けていたドイツのニーデルラーグ。先頭の奥村は必死にこれに抵抗するも粘りきれず失速。一方の谷口もニーデルラーグのマクリに合わせ上昇を図るがこれも力及ばず。結局谷口が5着、奥村が6着で、期待の日本勢2人は1回戦敗者復活戦で敗退となってしまった。

◯谷口遼平
やっぱり世界の壁は厚いなというのが実感です。1回戦は良い感じに展開が進んでいったのですが、勝負所でビビってしまって、出るべき所で出られなかったのがちょっと悔しいです。敗者復活戦は前に奥村がいたのでちょっと任せっきりになってしまって。もっと自分から行けばよかったかなと思います。世界は日本で走るのとは全然違うので、もっとレース経験を積んでまた挑戦したいと思います。でもこの会場の雰囲気やレースのスピード感などいろいろと今回初めての経験できたので良かったと思います。

◯奥村諭志
今回チームスプリントで記録は出せたのですが、スプリント、1kmT.T.、そして今日のケイリンと全然ダメだったので悔しいです。ケイリン1回戦は、これが初めての世界の舞台でのケイリンだったのですが、日本と違って思い通りに行かないことがたくさんあって自分の走りが全然できませんでした。レース前は緊張感というより早く勝負したいというはやる気持ちの方が大きかったです。敗者復活戦は自分が早く仕掛けすぎて、その分谷口が足を使いすぎたというのが2人とも上がれなかった原因だと思います。1回戦で何もできなかった悔しさがあってちょっと気持ちが空回りしたのだと思います。日本では高校生チャンピオンといっても世界では何も通用しないということを実感しました。もっと力をつけてまた世界に挑戦したいです。

<男子ケイリン決勝>
激戦を勝ち上がり決勝に駒を進めたのは、ドイツのニーデルラーグ、ロシアのシュルシン、フランスのパルマ、同じくフランスのエデリン、イギリスのロザハム、そしてメキシコのベルドゥゴの6選手。

レースは残り1周を過ぎて、先行するイギリスのロザハムを、ロシアのシュルシン、フランスのパルマとエデリン、そしてドイツのニーデルラーグが捕らえ残り150mのスプリント勝負に。ゴールは内側から追い込んだニーデルラーグが、シュルシン、パルマとの横並びの接戦を制しわずかに先着したかに見えた。しかしニーデルラーグは内抜きの走行違反で降格。2着入着のフランスのパルマがケイリン・ジュニア世界チャンピオンの座に着いた。パルマは前日行われたスプリントでは決勝でイギリスのポールに敗れ2位に甘んじたが、その雪辱をケイリンで果たした。一方降格となったニーデルラーグは、スプリントでも、予選200mF.T.T.でジュニア世界新を出し一気に注目を集めながらも1/2決勝で降格敗退。勝利の女神はどこまでも気まぐれで残酷だ。

この日はその他、女子500mタイムトライアルでロシアのボイノヴァが34秒768のジュニア世界新記録で優勝。チームスプリント、スプリント、ケイリンと併せて今大会4冠を達成した。また女子個人追い抜きではドイツのクルーガーが、男子マディソンではオーストラリアチームが栄冠を勝ち取り、5日間・19種目にわたる戦いの舞台の幕は閉じた。

◯中田将次 日本チーム監督の話
目標はチーム競技でのジュニア日本記録更新でしたが、前半にそれを達成してしまったのでその分後半は気持ちの部分でゆるみがあったかなと感じています。ただ記録更新の目標を達成したことに関しては、それぞれ所属の違う選手が集まって1年間の取り組みがあっての事なので、それを成し遂げた選手たちを称えたいと思います。世界との力の差は実際ありますが、ポイントレースやスクラッチなどのレース系種目に関しては、日本人選手の特性を活かし戦術等を磨いていけば、今後メダル獲得のチャンスは十分にあると思います。今回最大の目標が達成できたということで選手、スタッフ、そして私自身おおきな収穫があった大会だったといえます。今後は、これで各所属チームの理解が得られ優秀な選手たちを日本代表チームとして預かる機会も増えていくと思うので、世界選手権そしてゆくゆくはオリンピックにつながるような選手の育成強化により一層取り組みたいと思います。

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