トラックW杯第5戦 新田がケイリンで3位 初のメダル獲得!梶原はオムニアムで今季初の表彰台
1月18日にニュージーランド・ケンブリッジで開幕したUCIトラックワールドカップ第5戦(全6戦)は、大会2日目の19日に女子オムニアムの梶原悠未と男子ケイリンの新田祐大がそれぞれ銅メダルを獲得した。
ケイリン表彰 個人では初のメダル獲得となった新田 ©JCF
男子ケイリンに出場した新田は、積極的なレース展開で予選1着から順調に決勝へ進出。決勝では残り半周から猛然と追い上げを見せ僅差の3着に入った。
ゴール後「やっとメダルをとることができた」と、結果を噛み締めた新田。オリンピックでのメダル獲得を目指し、長年、トラック競技と国内競輪の2足の草鞋をはいてきた。そして、世界レベルのパワーとスピードを身に着け、国内では無敵の強さを誇示してきたが、世界舞台ではなかなか結果が出すことができなかった。
それでも、誰よりも日本代表としてのプライドを持つ男が、勝利を追い求め続け、今回、ついに初のワールドカップメダルを獲得した。この結果を自信にかえ、さらなる高みを目指していく。
同時に、ワールドカップ第1戦で金メダルを獲得している脇本雄太、昨年の世界選手権2位河端朋之等、短距離チームの代表争いも激しさが増していくことになる。
●新田祐大のコメント
時間をかけてしまったのですけど、メダルを獲得することができた。日頃からずっと応援してくださったファンの皆さん、スタッフ、家族みんなのおかげ。これに満足せず今後の日本の競輪・自転車競技のためにももっと活躍できるように頑張りたい。
【トラックワールドカップ第5戦 男子ケイリン結果】
優勝 エドワード・ドーキンス(ニュージーランド)
2位 クェンティン・ラファルグ(フランス)
3位 新田祐大(日本)
7位 渡邉一成(JPC/日本)
新田祐大 ©JCF
ケイリンフィニッシュ ©JCF
4種目の合計ポイントで争われる混成種目、オムニアム。この種目で東京五輪出場を目指す梶原は昨シーズンのワールドカップで2勝をあげているものの、オリンピックの出場枠争いが始まった今シーズンの表彰台は初。
最初の種目、スクラッチで3位につけた梶原。続く、2種目目のテンポレースでは9位と順位を落としたものの、エリミネーションでは2位。さらに、最終種目ポイントレースでは、序盤から積極的に得点を重ね2位のカナダのBEVERIDGE Allisonに迫ったが、逆転を狙った最終ゴールスプリントで先着を許し銅メダルに終わった。
それでも、梶原は、今回優勝した元世界王者アネット・エドモンソン(オーストラリア)等、強豪を相手にも臆することないレースを見せ、世界トップクラスの選手とも対等に走れる力を見せた。
【トラックワールドカップ第5戦 女子オムニアム結果】
優勝 アネット・エドモンソン(オーストラリア)131点
2位 アリソン・べバレッジ(カナダ)123点
3位 梶原悠未(日本)113点
エドモンソンに果敢に挑む梶原 ©JCF
女子オムニアム表彰 ©JCF
*その他種目結果
http://www.tissottiming.com/2019/ctrwcV/ja-jp/Default/
情報・写真提供:JCF自転車競技連盟