ツール第1ステージはマルセル・キッテルが集団スプリントを制す。新城はアシスト役でチームに貢献

Posted on: 2014.07.06

7月5日、イギリス・ヨークシャーで、第101回ツール・ド・フランスが開幕。ほぼフラットな平坦基調の第1ステージ。勝負の行方は集団スプリントとなり、先行していたマルセル・キッテル(ドイツ/ジャイアント・シマノ)がゴール手前の落車を回避し優勝。同時にマイヨジョーヌを手にした。また、新城がアシストしたチームメイト、ブライアン・コカ(フランス/ヨーロッパカー)は4位でフィニッシュ。


​スタートサインに向かう新城(Photo Miwa IIJIMA)

イギリス王室ロイアルファミリーも、スタートセレモニーに臨席し、華々しいスタートを切った第101回ツール・ド・フランス。4、5重の人垣が190kmの沿道を埋め尽くし、大声援の中でレースは進んだ。

新城幸也の所属するチームヨーロッパカーは、途中のスプリントでは取れるポイントは取りに行く。そして、ゴールはブライアン・コカのスプリントというオーダーとなった。新城は、序盤にはピエール・ローランのアシストとして走り、ゴールに向けてはブライアン・コカのために、集団の先頭に出て仕事をする姿が見られた。


​序盤の集団の中でピエール・ロランの隣(写真左)に新城のすがたが確認できる(Photo Miwa IIJIMA)

レース序盤に3選手の逃げが容認されるが、残り距離80kmの地点で逃げていた3選手の中から42歳のイェンス・フォイクト(トレック・ファクトリーチームが)が一人でベースアップ。諦めて後続集団を待つ2選手を引き離し、単独走行が始まる。

しかし、スプリンターを擁するチームの追い上げにより、残り30kmを残してメイン集団に吸収され、レースは各チームの主導権争いとなる。

ゴール前、ブライアンのためにチームヨーロッパカーは新城を中心に限られた人数で、前方で位置取りに加わる。ブライアンはその動きに応え、初出場で今大会最年少選手ながら、ゴールスプリントで4位に入った。

途中のスプリントポイントで獲得したポイントと合わせると、ポイント賞で、優勝者マルセル・キッテル(ジャイアント・シマノ)につづき2位につけた。翌日のマイヨジョーヌを着用するキッテルからの繰り下がりで、ブライアンはポイント賞ジャージ、マイヨ・ヴェールを着用して走ることとなった。

レースを終えた新城は「ちょっとレースの間が開いたので、キツイ一日だった。とにかく今日は観客の多さに驚いた。今までのツールでもこんなに見たことがない。

しかし、その観客がコースにせりでて、コース幅が狭まり、集団の後ろがつまって、いったん足を停めなければいけないところもあり、本当に危なかったし、一日中、観客を避けることに神経を使っていたから、とても疲れた。

でも、ブライアンの4位でチームも好スタートが切れたので、良かった。明日は相当サバイバルなレースになりそうだからこそ、自分の出番です。」と、初日の感想を語った。

第2ステージは全長201kmのうち、2級山岳が1回、3級山岳が5回、4級山岳が3回と言う、かなりアップダウンの激しいコースになっており、新城が得意とするコースともいえるが、チームの中での役割を担った走りとなる。
 
【第1ステージ結果】
1位 マルセル・キッテル(ドイツ/ジャイアント・シマノ)
2位 ピーター・サガン(スロバキア/キャノンデール)
3位 ラムナス・ナヴァルダスカス(リトアニア/ガーミン・シャープ)
4位 ブライアン・コカ(フランス/ヨーロッパカー)
5位 マイケル・ロジャース(オーストラリア/ティンコフ・サクソ)
91位 新城幸也(日本/ヨーロッパカー)

【個人総合成績】
1位 マルセル・キッテル(ドイツ/ジャイアント・シマノ)
2位 ピーター・サガン(スロバキア/キャノンデール)
3位 ラムナス・ナヴァルダスカス(リトアニア/ガーミン・シャープ)
4位 ブライアン・コカ(フランス/ヨーロッパカー)
5位 マイケル・ロジャース(オーストラリア/ティンコフ・サクソ)

(記事:TeamEuropcar PR Manager Miwa IIJIMA)

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