競輪学校生、小林優香が国際大会デビュー戦で大金星!ジャパン・トラック・カップ初日
伊豆ベロドロームで初開催となった国際大会「JAPAN TRACK CUP(ジャパントラックカップ/UCIクラス1)」は、24日「JAPAN TRACK CUP1」が行なわれ、ジュニアとエリート合わせて10種目で激戦が繰り広げられた。女子エリート、ケイリンでは現役競輪学校生、小林優香(20歳)が優勝。前田佳代乃や石井寛子らを破り国際大会デビュー戦で大金星をあげた。
デビュー戦で金星をあげた小林優香。ミッシー(USA)との接戦を制す
UCI(国際自転車競技連合)公認の国際大会「JAPAN TRACK CUP」はクラス1に認定され、リオデジャネイロ五輪でメダル獲得を目指す日本代表選手たちにとって、個人ポイントの上積みを狙う重要な大会となった。また、日本のファンの前で国際大会が開かれることで、選手たちのモチベーションは高い。
ー■若き才能が躍動!鈴木2冠、小林が国際大会デビュー戦で大金星
東京五輪での活躍に期待がかかるジュニア世代にとっては国際大会での経験を積む貴重な場にもなる。そうした中、地元静岡県星陵高校の鈴木奈央が、ケイリンとポイントレースで優勝。タイプの違う2つのレースで、積極的なレースをみせ2冠を達成した。
また、自転車歴僅か1年。バレーボールから転身し、競輪学校に入学した小林優香(20歳)が初の国際舞台で鮮烈なデビューを果たした。決勝まで進んだスプリントでは、ミッシー・エリクソン(USA)に決勝で敗退。気持ちを切り替えて挑んだケイリンでは、スプリントで優勝したミッシーをはじめ、前田佳代乃、石井寛子といった日本の短距離界をけん引する先輩レーサーをはねのけ優勝。
レース後「全てがはじめてなので、挑戦者の気持ちで挑めたのが良かった。」と語った小林。大器の片鱗をみせた20歳が世界挑戦へむけて大きな一歩を踏み出した。
インタビューに応じる小林優香
ー■世界に挑戦する競輪選手たちが高速バトルを演じた男子エリート短距離種目
エリート短距離種目は、日本のスプリンターたちが力の違いを見せつけ海外チームを圧倒。チーム内で熾烈な戦いを繰り広げ、迫力あるレースをみせた。
男子エリートケイリンでは、国内競輪でも活躍を続ける新田祐大が、脇本雄太、渡邉一成との接戦を制し優勝。スプリントでは、ロンドン五輪日本代表の中川誠一郎を河端朋之が下し優勝。今シーズンのワールドカップで思うような結果を残せなかった河端だったが、結果を残すことで大きな自信を手にすることとなった。
大会は、引き続き25日から2日間の日程で「JAPAN TRACK CUPⅡ」が行なわれる。
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【JAPAN TRACK CUP Ⅰ 競技結果】
◯男子ジュニアスクラッチ
1位 松本憲斗(ルーテル学院高)
2位 安田開(JPN/北桑田高)
3位 孫崎大樹(JPN/北桑田高)
◯女子エリートポイントレース
1位 ディアオ・ジャオジュアン(香港)37点
2位 パン・ヤオ(香港) 37点
3位 中村妃智(JPN/日本体育大) 30点
◯女子ジュニアケイリン
1位 鈴木奈央(JPN/星陵高)
2位 モハマド・アドナン・ファリナ・シャワティ(マレーシア)
3位 八木梓(JPN/北桑田高)
◯男子エリートケイリン
1位 新田祐大(JPN/競輪選手)
2位 渡邉一成(シクロチャンネルTOKYO/競輪選手)
3位 脇本雄太(JPN/競輪選手)
◯女子エリートスプリント
1位 ミッシー・エリクソン(アメリカ)
2位 小林優香(JPN/日本競輪学校)
3位 モハマド・ウミ・ハミア(マレーシア)
◯女子ジュニアスプリント
1位 鈴木奈央(JPN/星陵高) 11点
2位 大久保花梨(祐誠高) 10点
3位 八木梓(JPN/北桑田高) 9点
◯男子エリートポイントレース
1位 レン・チュン・ウィン(香港) 110点
2位 チェン・キン・ロー(香港) 74点
3位 窪木一茂(JPN/チーム右京) 61点
◯男子ジュニアケイリン
1位 モハマド・ゾニス・ムハマド・フィルダウス(マレーシア)
2位 レン・カユ(香港)
3位 ジョン・ジェヒ(大韓民国学生)
◯女子エリートケイリン
1位 小林優香(JPN/日本競輪学校)
2位 ミッシー・エリクソン(アメリカ)
3位 中川諒子(JPCA/競輪選手)
◯男子エリートスプリント
1位 河端朋之(シクロチャンネルTOKYO/競輪選手)
2位 中川誠一郎(シクロチャンネルTOKYO/競輪選手)
3位 モハマド・ユノス・ムハマド・エドルス(マレーシア)