2011ツールドランカウイ 第10ステージ
ツール・ド・ランカウィ2011最終第10ステージは、マレーシアの首都クアラルンプールに向かう104.6キロ。ほぼ平坦基調のコースレイアウトで最後はクアラルンプールの中心部を5周回してフィニッシュとなる。気温32度、湿度80%の午後1時、熱い戦いの火ぶたは切られた。
連日続いていたアタック合戦だが、選手たちもこの日はやや自重気味に見える。散発的なアタックは出るものの、どのチームも脚をためているのか、ゆっくりとしたペースでレースは進んでいった。例年このステージがスプリント勝負となることは、皆が知っていることである。
そしてスタートから2時間が経過した頃、クアラルンプールのランドマーク「ペトロナスツインタワー」が見下ろす市内周回コースにプロトンが突入、一気にペースが上がっていく。意地と意地がぶつかり合う選手たち、何度もアタックが繰り返される。しかし決定的な逃げは決まらない。
多くの観客が見守る中、選手たちが作る一陣の熱い風がコースを駆け抜けていた。そして予想通りこの日の勝敗の行方は集団スプリントへ。そして、真っ先にゴールに向かってやってきたのは今大会のスプリント王グアルディーニ。宮澤崇史らチームメイトにアシストされ今大会ステージ5勝目を獲得した。
個人総合優勝は、集団タイム差なしでゴールしたモンサルバ。両者とも21歳、これからロードレース界を席巻していく、若い世代に違いない。このレースを足がかりに世界の大舞台での活躍が期待される。
タグ: ステージレース, ツールドランカウイ, ロード, ロードレース, 土井雪広, 宮澤崇史, 愛三工業, 新城幸也, 福島晋一