栗瀬裕太の一押しDirt Bike Movie!パット・ケイシーが驚愕トリックを連発「Dream Yard 2」
みなさん、こんにちは!僕、栗瀬裕太がご紹介する一押しムービー。今回はこちら!「Monster Energy:Dream Yard 2 ft.Pat Casey」です!
2012年、YBPにも「HARO TOUR」で来場し、世界レベルのビッグトリックの数々を披露してくれたBMXパーク・ダート系トップライダーのPat Casey(パット・ケイシー)。そんな彼が2016年、年明け早々にチームを電撃移籍!?なんと!?その先が僕と同じ「Team mongoose」!!
■2012年のHARO TOURでYBPに来場したときの様子はこちら
Dirt Bike CHANNEL Vol.11 part1〜スター軍団!TEAM HAROがYBPに登場〜
Dirt Bike CHANNEL Vol.11 part2〜スター軍団!TEAM HAROがYBPに登場〜
長年「mongooseライダー」として走ってきた僕としては実に嬉しいニュースでした。そんなパットは数年前にさらなるレベルアップを目指して、ライダーなら誰もが一度は夢見る「Dream Yard」を完成させました!
しかも彼らしく世界トップレベルの「パークセクションエリア」と「ダートジャンプエリア」の2種類が併設されています!!なんだったら「パークセクション」から「ダートジャンプライン」へそのままトランスファー(飛び移り)をしてしまうくらいの距離感!!(0:28)最高です。
まず、パークライディングで注目したのは、ミニランプで360°(横1回転)+ダブルバースピン(ハンドル2回転)を成功してそのままフェイキー(バック走行)で反対側のアールに入ってディケード(体とハンドルバー&フロントタイヤが横1回転する)をメイクしちゃうところ(0:09)です。
フェイキーからの「バーズピン」や「テイルウィップ」はよく目にしますが、ディケードは自分が回らなくてはいけないので更に難易度が高いと思います。
もう1つは普通に飛ぶのも難しいスパイン(トンがったR to Rセクション)で空中で180°中に「テイルウィップ(フレーム1回転)」と「ノーハンド(両手放し)」をして、フィーキー(後ろ向き)で着地を成功させ、そのまま今度は反対側のアールへバックで向かいなんと!?「フェイキーからのフロントフリップ」!!(0:21)本当にすごい!これは異次元すぎて25年以上BMXをやってきた僕にも想像できない次元です。
そして隣接しているここの「ダートジャンプライン」は「2ライン」あり、前回ご紹介した「ペイニールトレイル」同様にどちらもヒップセクション(斜めに飛び移る)が複雑に組み込まれ、外側のラインにはバンク(コーナー)がそのままジャンプになるバンクアウト型のセクションまで組み込まれ、続くセクションの大きさもかなりのサイズになっています!
ハードトリックのイメージが強いPatですが、スタイリッシュなエアーも意識的によく入れています。例えば(1:18)や(1:26)(2:55)のヒップでのウィップや(2:12)の思い切り入ったワンフットインバートからのルックバックは一時停止で見てもしっかり2つのトリックが入っていて圧巻です。
この高難度コンビネーションはひと昔前にスタイリッシュ系カリスマライダーMike Aitkenが繰り出して注目をお集め、現在スタイリッシュ系のライダー達の中で使われるトリックになっています。いつか僕もやりたいですが2つのトリックの入り度が中途半端だと全然カッコよくないので猛特訓が必要です。笑
そんな今回のムービーで最注目なのが(2:24)のハードクラッシュから始まるカットです。
なんとこのサイズのダートジャンプで「ディケードエアー」!!個人的には空中での挙動が「バックフリップ」や「360°」の様にも見えますが、「バイク自体(フレーム)」のスピンを抑えながら自分自身だけが回るこのスーパートリックはかなり難しくメイクできるパットはやばいです!
しかし!!(2:37)にはなんと!?更に同じセクションで「ダブルディケード(2回転)」をメイク!!信じられません!!凄いとしか言いようがないですね。
こんなスーパーライディングが毎日できる彼の「夢の裏庭」には当然、毎日世界のトップライダーやハイレベルなローカルメンバーが集まり、このムービーにも前回登場したT.J.ELLISの姿がチラッと映っていますね。(2:25)
僕がYBPを造った理由の1つは日本でこんな夢の光景(日本人トップライダー達が毎日集まりビックジャンプで切磋琢磨する日々)を見たくて実現させた訳でもあり、去年初開催出来た「YBP GAMES」の大会前に1ヶ月間でしたがこの光景に近い日々を過ごすことができ、長年の思いが期間限定で実現しました。