第18回ツアーオブジャパン。7年ぶりに誕生の新ステージは「三重県いなべ市」
2月18日、東京恵比寿のスバルビルで、5月17日に開幕する日本最大のステージレース「第18回ツアー・オブ・ジャパン(UCI2-1)」の記者会見が行われ、7年ぶりに新ステージが誕生することが発表。大会2日目の第2ステージに三重県いなべ市で開催され、全7ステージで総合優勝を争うことになる。
ー■長期構想を掲げロードレースの未来を構築
記者会見では、はじめに大会副ディレクターの栗村修氏が登壇し、新ステージ、いなべステージの紹介や、暫定出場チームの発表(下記参照)などに加え、「TOJ NEXT 10構想」とよばれる長期構想を掲げたことを発表した。
サイクリストが急速に人口を増やしている一方で、自転車利用が様々な注目を集めている。スポーツである反面、観光資源としても大きな可能性を秘めている自転車ロードレースを利用することで、「地域貢献活動」や「ビジネスモデルの構築」をサポートしていく。その2つの実現が「TOJ NEXT 10構想」の大きな目標となっている。
その一貫として、各ステージに縁のあるレジェンドライダーや関係者が解説者やプレゼンターとしてレースをもりあげる「TOJアンバサダー」や、子供自転車教室など大会を通じて未来ある子供達を多角的にサポートしていく「TOJキッズ」といった企画を取り入れ、新たに開始することになる。
ー■今季復帰!西薗良太「総合優勝狙う」
2013年年12月、突如自身のブログで引退を発表した東大出身のIQレーサー西薗良太が、先日1年のブランクを経て、チームブリヂストンアンカーのメンバーとして現役復帰を発表。今回特別ゲストとして記者会見に出席した。
「ヨーロッパで戦うことを決意して、プロになったが、それが一旦閉ざされたのでけじめをつけなければならなかった。」と引退の真相を改めて語った。
その後、一度は会社員を経験するなかで自転車に跨ることが減るなかで「改めて自転車が好きだった」ことを実感。その後、昨年11月初めに復帰を意識し、本格的に自転車に乗り始めたという。
「会社務めしていた経験を経て引き出しが増えた。」という西薗は復帰に対して特に不安をみせず、新たなシーズンにむけて抱負と2年ぶりとなるTOJ参戦への意気込みを語った。
「海外でのレースを経験して、自分がワールドツアーで戦えることもわかっている。なので、目標は自分の潜在能力を全部引き出してあげること。世界レベルの能力を持つ外国人チームメートのアシストではなくて、むしろ引き連れて戦っていきたい。
TOJに関しては、富士山ステージで42分台を切った日本人選手がいないので、それを越えること。レースは、南信州、富士山、伊豆の山岳3連戦がキーになることは間違いない。まずは、チームメートと一緒に戦える状態にして、総合優勝を狙っていきたい。」
【開催概要】
開催期間:2015年5月17日(日)~24日(日)
5月17日(日)堺ステージ 2.65km(個人タイムトライアル)
5月18日(月)移動日
5月19日(火)三重県いなべステージ 130.7km
5月20日(水)美濃ステージ 139.4km
5月21日(木)南信州ステージ 123.6km
5月22日(金)富士山ステージ 11.4km
5月23日(土)伊豆ステージ 122.0km
5月24日(日)東京ステージ 112.7km
(全走行距離 642.45km )
【第18回 TOJ 出場予定チーム(2月18日現在)】
(出場チーム:全16チーム(海外8チーム・国内8チーム)
■海外チーム
ランプレ・メリダ(イタリア)
ドラパック プロフェッショナル サイクリング(オーストラリア)
アヴァンティ レーシングチーム(ニュージーランド)
タブリーズ ペトロケミカル チーム(イラン)
RTSサンティック レーシングチーム(台湾)
ピシュガマン ジャイアント チーム(イラン)
■国内チーム
ブリヂストンアンカー
愛三工業レーシングチーム
チームUKYO
宇都宮ブリッツェン
那須ブラーゼン
シマノ レーシングチーム
マトリックス パワータグ