1kmTTで1分1秒台!驚異的なタイム続出のパラ世界選手権「もはやハンディはハンディではない」
メキシコで開催されているパラ世界選手権は12日、大会3日目を迎え、1kmタイムトライアルに出場した藤田征樹(C3)は9位。石井雅史(C4)は4位となった。二人共に日本新記録を更新するものの、世界記録を塗り替える海外選手たちを前に表彰台には届かなかった。
標高1,800mを超える高地で行われている今回の世界選手権。大会初日から好タイムが続出するなか、この日も健常者のリザルトと比較しても見劣りしない驚異的な記録が生まれた。
1kmタイムトライアルには、日本からは、石井雅史と藤田征樹が出場。二人共、自身が持つ日本記録を2秒縮めたものの、世界のタイムはそれを上回った。特にC4クラスののCUNDY JODY(片足義足の選手)のタイムは1分01秒466(世界新記録)で、パラサイクリングのレベルを越え、健常者とも戦えるタイムとなった。
この結果を受け、日本パラサイクリング連盟の理事長、権丈泰巳氏は以下のようにコメントしている。
「もはやハンディは、ハンディではなくなったように感じられます。自転車競技を知っている方であればこのタイムがどれだけすごいかをわかっていただけると同時に、どれだけのトレーニングをこなしてるかが想像できるかと思います。
パラリンピックの創設者ルードイッヒ・グッドマン博士は、このように言っています。『失ったものを数えるな、残されたものを最大限に生かせ』。この言葉をより実践できているアスリートが世界チャンピオンとなっているように感じます。」
【大会3日目 日本代表結果】
◯1kmTT(C3)
1位 OBYDENNOV ALEXEY(ロシア)1分06秒131(世界新記録)
10位 藤田征樹 1分10秒404(日本新記録)
◯1kmTT(C4)
1位 CUNDY JODY(イギリス)1分01秒466(世界新記録)
4位 石井雅史 1分06秒124(日本新記録)
【大会4日目の日本代表出場種目】
◯鹿沼由理恵(視覚障害)/田中まい(パイロット)女子タンデムスプリント
(情報・写真:日本パラサイクリング連盟)