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2013ジャパンカップ マイケル・ロジャースが悪天候のレースを持ち前の独走力で制す

Posted on: 2013.10.20
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栃木県宇都宮市で行われたアジア最高位のワンデイレース「ジャパンカップ」は20日、冷たい雨が降り注ぐ過酷な条件の中、マイケル・ロジャース(サクソ・ティンコフ/オーストラリア)が、持ち前の独走力を見せつけ優勝。日本勢は西谷泰治の9位が最高位となった。

今年はスカイ・プロサイクリング、キャノンデール・プロサイクリングといった世界最高峰カテゴリー「UCIプロチーム」に登録するチームが7チーム参戦。史上最多となるトップカテゴリーチームの出場に、日本人選手の多くがこのレースに標準を絞りコンディションの高い状況でレースに臨んでいた。

栃木県宇都宮森林公園の特設周回コースで争われる151.3キロ。天候はあいにくの雨。気温も15度近くと肌寒い中、午前10時、84名の選手がスタートをきった。

レースは1周回目から動く。散発的なアタックがかかる中、日本人中心の11名の逃げグループが形成される。今シーズン限りでの引退を発表した福島晋一(チームNIPPO・デローザ)や阿部嵩之(チームUKYO)など、逃げを得意とする選手が顔を揃え、ローテーションで回りながら後続とのタイム差を広げる。

一方メイン集団は、プロチームの面々がフタをする形で集団をコントロール。そんな中、先頭集団からチャンピオンシステムのフリードマンが単独で飛び出し独走を開始した。

逃げグループとメイングループとのタイム差は1〜2分程度で推移しながらレースは進む。寒さと雨の影響からか、レース序盤でピーター・サガン、宮澤崇史らがレースを終えた。


日本選手中心の逃げグループ


プロチームがコントロールするメイングループ

レース中盤になると雨、風がいっそう強くなる。先頭11名の逃げグループを追うメイン集団では、スカイ・プロサイクリング、ガーミン・シャープといった有力チームが先頭を牽引し始め、徐々にペースアップ。レースはいよいよ終盤を迎える。

先頭集団では徐々に脱落者が増える。そうした中、最後まで逃げ続けたのは、日本の次世代を担う吉田隼人(シマノレーシング)と、これまで日本のロードレース界を牽引し続けてきた福島晋一。最後まで攻め続けた2人に、会場に駆けつけた6万人以上の観客から大きな声援が送られ続けた。


最後まで逃げ続ける福島晋一と吉田隼人

しかしその逃げも残り2周を切って吸収。再び集団は1つとなったものの、ペースが一気に上がり、20名程度まで人数が絞られる。そんなハイペースな集団から飛び出したのは、ジョシュア・エドモンソン(スカイ・プロサイクリング)とマイケル・ロジャース(チームサクソ・ティンコフ)の2人。

追走集団は10名まで絞られ、残った日本人は西谷泰治(愛三工業レーシング)ただ1人。先頭と追走とのタイム差は30秒程度で、最終周回へと突入していく。


飛び出したエドモンドとロジャース

逃げる2人と追走集団のタイム差が縮まらないまま、先頭2人は古賀志林道に突入する。そして厳しい上りでロジャースがアタック。

過去に世界選タイムトライアル3連覇を飾った独走力で後続との差を一気に広げる。およそ140kmを走り終えた時点で繰り出される破壊力ある加速力。そのスピードに追走集団はタイム差を縮めることができなかった。

結果、独走状態を築いたロジャースが最後は大きなガッツポーズを決め、後続に44秒の差を付けて優勝。UCIプロチームの実力を日本の地でみせつけた。


最後は独走で優勝を決めたロジャース

ロジャースから遅れて20秒後。2位争いは3名によるスプリント勝負となり、2位はジャック・バウアー(ガーミン・シャープ)、3位はダミアーノ・クネゴ(ランプレ・メリダ)、4位にはアレドンド・モレノ(チームNIPPO・デローザ)が入った。

日本人の最高位は西谷泰治のの9位。プロチームの強豪がひしめく中、西谷は今持てる力をすべて出し切った。

優勝したロジャースは「悪天候の厳しいレースコンディションの中、チームメイトにも支えられ100%の力を出し切って勝てたことが嬉しい」とレースを振り返った。

例年にもまして実力者が揃い、大会史上最も厳しい天候で行われることとなった今年のジャパンカップ。完走者は39名、公式レース最後となった福島晋一は完全燃焼し、最下位の39位というリザルトを残した。


表彰台


育ての親、福島晋一の最後の勇姿を目に焼き付けた新城幸也

2013 ジャパンカップ 結果
優勝 マイケル・ロジャース(チームサクソ・ティンコフ)
2位 ジャック・バウアー(ガーミン・シャープ) +00:44
3位 ダミアーノ・クネゴ(ランプレ・メリダ)    〃
4位 ジュリアン・アレドンドモレノ(チームNIPPO・デローザ) 〃
5位 ダビド・ロペス(スカイ・プロサイクリング)+ 00:50
6位マヌエーレ・モーリー(ランプレ・メリダ)+00:58
7位 ジョゼフ・ドンブロウスキー(スカイ・プロサイクリング) 〃
8位 カルロス・ベロナ(オメガ・ファーマ・クイックステップ) 〃
9位 西谷泰治(愛三工業レーシングチーム)+01:05

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