MTB World Cup XCO第3戦 N.シュルターが連勝 山本は自己タイの16位

Posted on: 2013.06.16

イタリア北東部の山岳リゾート地、バルディソーレで行なわれているMTBワールドカップ。15日は、クロスカントリー第3戦が行なわれ、第2戦に続き、現世界チャンピオン、スイスのニノ・シュルター(Scott-Swisspower)が優勝し連勝を飾った。

スタートから先頭にでたニノ・シュルター。それに続くロンドン五輪金メダリストのヤロスラフ・クルハヴィ(チェコ/Specialized Racing Team)だったが、その後フランスの英雄、ジュリアン・アブサロン(BMC MTB Racing Team)が後続から追い上げ、先頭は3人のパックとなる。

その後、実力者3人による戦いは続くか思われたが、アブサロンのペースアップにクルハヴィがついていくことができない。結果、レース序盤で、シュルターとアブサロンの一騎打ちとなった。両者一歩も譲らず、最後までもつれたレースは、ゴールスプリント勝負となり、先行したニノ・シュルターが勝利。今シーズン2勝目を飾り、シリーズランキングでも頭1つ抜ける形となった。

また、日本チャンピオン、山本幸平(SPECIALIZED)は、スタート直後に落車に巻き込まれ、順位を大きく落とすものの、驚異的な追い上げをみせ、ワールドカップ自己ベストタイとなる16位でフィニッシュ。

「スタート直後の落車に巻き込まれ、40番くらいまで順位を落としたが、そのポジションにいる選手たちのペースは遅く感じた。とにかく、やるしか無いとスイッチを切り替えて、自己ベストの16位まで順位をあげるができた。スタートは悔やまれるが、トップ10を狙える自信になった。」とコメントした。山本は、2週間後のMTBマラソンの世界選手権への出場を予定している。

またU23クラスに出場した沢田時(ブリヂストン・アンカー)は−1ラップで56位でレースを終えた。「U23のレベルの高さを肌で感じるレースをすることができました。今日感じたことはこの舞台でいきなり結果を残すことは無理。そんな甘い世界じゃないんだと痛感しました。でも毎日努力して毎戦手応えを感じるレースを続けて行けば、いつか幸平さんのように世界レベルの選手になれるかもしれない。いや、絶対になってみせます。」と自身のツイッターでコメントした。

【2013MTB ワールドカップ第3戦 エリート男子結果】
優勝 ニノ・シュルター(スイス/Scott-Swisspower)
2位 ジュリアン・アブサロン(フランス/BMC MTB Racing Team)   +3秒
3位 ヤロスラフ・クルハヴィ(チェコ/Specialized Racing Team) +1分57秒
16位 山本幸平(日本/Specialized Racing Team)         +6分19秒
86位 平野星矢(日本/ブリヂストン・アンカー)

【2013MTB ワールドカップ第3戦 U23結果】
56位 沢田時(ブリヂストン・アンカー) ー1lap

【RedBull LIVE レース再配信】
http://live.redbull.tv/events/221/uci-mtb-world-cup-2013-val-di-sole-crosscountry-men/

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