ツール・ド・ランカウイ第9ステージは、ブライアンが2連勝
2013年3月1日、ツール・ド・ランカウイ第9ステージは、第8ステージに続き、新城のチームメイト、ブライアン・コカ(21歳)が制した。レース中、ブライアンをサポートしていた新城が、ゴール1kmで落車のアクシデントに巻き込まれたが、他のチームメイトがゴール前300mまでブライアンをサポート。チームヨーロッパカーが、ブライアンの得意のスプリントに持ち込んだことが功を奏し、ステージ連勝をもぎ取った。
ランカウイ第9ステージも、チームヨーロッパカー 広報アシスタントとして現地入りしている飯島美和氏(Miwa IIJIMA)の現地レポートをお届けする。
ーーーー■ツール・ド・ランカウイ第9ステージ現地レポート
第9stage、昨日に引き続き、新城のチームメイトである、ブライアン・コカが2連勝した。
集団の中でブライアンをサポートしながら走る新城
イスラムの巡礼の関係で今日は午前中でレースが終わるよう123kmと短い距離のレースだったが、数少ないチャンスを狙う選手たちのアタック合戦が始まりハイペースで進む。
途中2名のアジア人選手の逃げが容認されるが、距離が短いということもあり、集団スプリントに持ち込みたいいくつかのチームと、リーダージャージを保持しているTeam NIPPOが協力してペースを上げると、すぐに集団は1つになり、そこから集団ゴールスプリントに向けて、各チーム激しい位置取りが始まる。
ゴール1km手前、ブライアンをアシストして場所どりをしていた新城が、落車に巻き込まれるアクシデントがあったが、他のチームメイトがしっかりブライアンをゴール300m前までサポートし、余裕のゴール。2連勝をあげました。
余裕のゴールスプリント、ブライアン・コカ
ブライアンはゴール後の記者会見で「チームメイトが僕を完璧に守ってくれた。その中で、ゴール前1kmの落車は僕も危なかったけど、チームメイト巻き込まれてしまったのが心配です。この勝利はチームメイトみんなのものです。感謝します。明日も、チームは完璧に僕を守ってくれるだろうけど、他にも強いスプリンターがたくさんいるから、勝つのは簡単なことではないよ。もし、勝てたならこのレースを素晴らしいかたちで終われる。」と、同部屋でもある新城の落車を気遣いながらチームに感謝のコメントを語った。
幸い新城は左ひじに軽い擦過傷という軽傷で集団からは2分49秒遅れの110位でゴールしている。体調を崩し、リタイアしている選手が続出し、新城は総合25位と順位を上げている。
新城選手のコメント「落車は大丈夫ですっ。怪我もないし。チームのみんなでうまくブライアンの勝ちパターンに持って行けた。明日の最終日もチームの勝利という最高のかたちで終わりたいね。」と、元気にブライアンの勝利を喜んでいる。
最終日の明日第10ステージは平坦114.8km最後はトレンガヌ市内を6周回の周回コース。オリンピックトラック競技 オムニウムの銀メダリスである、ブライアンがもっとも得意とするコースで新城らがアシストし、TeamEuropcar3連勝に期待がかかる。
現地レポート・撮影=Team ユキヤ アシスタント/飯島美和(Miwa IIJIMA)