ツール・ド・ランカウイ第7ステージは、アスタナのアンドレアが制す
2013年2月27日、ツール・ド・ランカウイ第7ステージは、最長距離の第6ステージからは、約60kmほど短い149.8kmのコースで争われ、アジアのレース特有とも言える最後のスプリントを、アスタナのアンドレア・グアルディーニ(イタリア)が制して優勝をもぎ取った。愛三工業レーシングの西谷泰治も、9位と好成績を収めた。
ランカウイ第7ステージも、これまでに続き、この大会に、チームヨーロッパカー 広報アシスタントとして現地入りしている飯島美和氏(Miwa IIJIMA)の現地レポートをお届けする。
ーーーー■ツール・ド・ランカウイ第7ステージ現地レポート
第7stageは比較的距離が短い149.8km。海岸線沿いの細かいアップダウンはあるものの、ほぼ平坦のコース。Teamからは必ず誰かが逃げに乗ること。最後はブライアン・コカのスプリントに備えるという指示が出された。
スタートから、雨が降り出し、途中激しくなったり、止んだりとめまぐるしく変わる天気に選手たちは消耗していく。序盤は昨日同様、逃げを狙う選手たちの激しいアタック合戦が始まり、新城も加わりアタックするも決まらず。
激しい雨の中のアタック合戦に加わり、アタックする新城。
結局15km地点で飛び出した3選手中、1人の選手が後続に戻る形で、2選手の逃げが形成されました。2選手中1名はチームヨーロッパカーのセリル・ゴッチェ。
集団とのタイム差は最大7分まで開くが、残り40km地点すぎで捕まり、集団はゴールスプリントに向けて、各チームとも体制を整えなおす。
チームヨーロッパカーも新城を中心にブライアンのスプリントのアシスト体制を整えるが、経験の少ないブライアンはアジアのレース独特のゴール前の激しい動きに対応できず8位に終わった。新城は集団ゴールの111位。総合26位となっている。
新城幸也選手のコメント「今日も逃げたかったけど(笑)セリルが行ってくれたから、自分はお休み。なかなか毎日逃げさせてはくれないかっ。ブライアンは、残念だったけど勝てる力はあると思うし、あと3ステージチャンスはあるはず。もちろん自分も守るものは何もないので、積極的に区間優勝のチャンスを狙っていきますよ!」と、相変わらずの好調ぶりがうかがえるコメントをしている。
明日は、164.5kmの平坦コース。逃げが決まるのは難しそうだが、新城は果敢にチャレンジするようだ。
現地レポート・撮影=Team ユキヤ アシスタント/飯島美和(Miwa IIJIMA)