ツール・ド・フランス2010 トゥールマレーの日本人観光客・新城も奮闘

Posted on: 2010.07.23

休息日明けの第17ステージは、今年のツール最後の山岳となった。新城にとっては、チームメイトであるアントニー・シャルトーの山岳ジャージを守る走りをする日だったが、序盤に山岳争いに関係のない逃げができ、新城は逃げを追う動きをせずに済んだ。去年に比べて上りの力がついたと本人も言うように、この日も集団半ばトップから28分17秒遅れの100位で、トマ・ヴォクレールと一緒にゴールしている。

この日はトゥールマレーに多くの日の丸がはためいた。日本から応援に来ているツアーの観光客が多く観戦していたためだ。昨年は30人弱だったツアー客も、今年は40人を超えたとのこと。バスがコースに入れないため、朝早くから歩いてトゥールマレーの頂上まで来たという。朝の11時ごろから、ベストポジションに陣取ってレースを楽しんだ。

レースがなかった昨日は、午前中新城に会いにBboxブイグテレコムの宿舎へ。トレーニングに行く前の新城に会ってサインをもらい、みんなで記念撮影をしたそう。新城も「ツアーの人たちが来てくれて、嬉しかったです」と、多くのファンに囲まれて、励みを得たようだ。

新城の地元・沖縄県石垣島から参加した狩俣幸子さんは「ユキヤは元気そうでした。私たちが来てから、ブイグは大活躍なんですよ」と言う。新城のことは昔から応援しており、“新城の第ニの母”と呼ばれるくらい親しい仲だそう。新城だけでなく、他の自転車選手にも詳しい狩俣さんは、今回出場している選手の顔写真と経歴などが書かれたオリジナルの手帳を持参。リクイガスやカチューシャの選手からサインをもらったり、写真を撮ってもらったりなどし、今年もツール現地観戦を満喫している。

今回初めて参加したという男性は、「身近に自転車の話ができる人がいなかったので、ツアーに来てみんなと話せるのが嬉しい。それに、言葉は通じなくても同じ選手のファンと言うことで日本人以外の人とも仲良くなれる。観戦場所も自分で歩いて決められるし、疲れるが面白い。ただ、レースがどうなってるのは全く分かりませんね」と現地ならではの観戦を楽しんでいるようだ。

ツアー客たちは、最終日のパリまでレースを追いかける。

Photo&Report: Chiho Iwasa

<関連動画>

トップページ

NEW ENTRY