ツール・ド・フランス2010 チームメイトを祝福する新城・第15ステージ

Posted on: 2010.07.20

第15ステージ前半は、エキップアサダ時代に新城が練習に使っていた馴染みあるコース。「まあ、知ってるコースですが、それも最初の50kmくらいまでです。逃げられたら、逃げます。シャルトーの山岳賞を守るためにも、いつでも逃げたらいいんじゃないですか」とレース前の新城は疲れた様子も見せず、いつもどおりの受け答えだった。

この日、新城は28分49秒遅れの142位でゴール。チームメイトでエースのトマ・ヴォクレールがステージ優勝したことについて、「今日はトマが勝って良かった。上りながら彼が一人で頂上を越えたと聞いて、勝てると思いました。昨日トマと一緒にほとんどグルペット状態でゴールしたとき彼の調子はあんまりだったんですが、今日は本来の力を出したってことでしょう」とチームメイトの勝利を喜んだ。

新城自身の今日の走りについては、「逃げに乗れずに残念ですね。逃げが決まった時、集団の中にいました。逃げができたのは分かりました。でも、チームから2人(ヴォクレールとテュルゴー)が入っていたので、行かなかった」と、タイミングさえ合えば逃げる意思は十分だ。暑さや疲労でいかにも苦しみながらゴールする選手が多い中、ゴール後ほとんど疲れた表情を見せない新城。あくる第16ステージも厳しい山岳ステージだが、その翌日には最後の休息日が入る。無難にこなして、残り少なの平坦ステージに備えてもらいたいところだ。

Report: Chiho Iwasa
Photo: Yuzuru SUNADA

<関連動画>
https://www.cycloch.net/index.html#/movie/view/5329

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