【Pick Up】新時代の象徴 山口拳矢が挑むKEIRINグランプリ2023
12月30日、東京立川競輪場で行われる競輪界最高峰のレース、KEIRINグランプリ。今年のベストナインが頂点の座を争う1発勝負のレースに今年は急成長を遂げる若手メンバーも顔を揃えた。その中の1人、山口拳矢(岐阜・117期)のショートドキュメント「KEIRINグランプリ2023へのプレリュード 山口拳矢」をピックアップ。
山口拳矢は、わずかデビュー4年目でG1日本選手権競輪を制して出場を決めた若手筆頭の注目株だ。
2度のグランプリ制覇を達成した山口幸二を父に持つサラブレッドだったが、高校までは自転車とは無縁の生活を送るいわゆる普通の青年だった。
転機が訪れたのは大学進学後。仲の良い兄の影響で競輪の道を志し、覚悟を決めて競輪学校の門を叩いた。
しかし、競輪学校では規則違反を行い停学処分。それでも復学の可能性を信じ2年間、ひたすら練習に打ち込み、ついに117期として競輪選手養成所に入所が許可された。
自らが招いた困難を、周囲に支えられることで乗り越えた山口。その経験が、彼にプロとして生きるための本当の覚悟を植え付けることとなった。
そして、1年の養成所生活を終えて、デビューを果たした山口はそこから快進撃を見せる。負け無しでS級S班に昇級した後、デビュー2年目にはG2共同通信社杯競輪を制して、史上最速でビッグレース制覇という偉業を成し遂げた。
その後もトップレーサーと肩を並べて走り、今年、ついにG1タイトルを手にしてグランプリに挑むこととなった。
長年グランプリの顔となっていたベテラン勢をさしおいてベストナインの座に上り詰めた山口拳矢。世代交代を強烈におしすすめた新時代の象徴的存在となった。
そんな彼のグランプリ初挑戦。果たして、その実力は本物なのか。真価が問われる重要なレースになるに違いない。
<KEIRINグランプリ2023出場メンバー>
- 古性優作 (100期・大阪・3年連続3回目)
- 佐藤慎太郎(78期・福島・5年連続9回目)
- 松浦悠士 (98期・広島・5年連続5回目)
- 眞杉匠 (113期・栃木・初出場)
- 深谷知広 (96期・静岡・6年ぶり6回目)
- 山口拳矢 (117期・岐阜・初出場)
- 清水裕友 (105期・山口・2年ぶり5回目)
- 新山響平 (107期・青森・2年連続2回目)
- 脇本雄太 (94期・福井・2年連続5回目)
動画元;月刊競輪WEB 公式You Tubeチャンネル
https://www.youtube.com/@keirin-web.com_JKA